【後味の悪い話】「日本むかしばなし」

521 名前:本当にあった怖い名無し :2008/09/24(水) 22:47:09
「日本むかしばなし」より。
あるところに貧しい家族がいました。
父は病で倒れ死に、母は残された子供たちのために
病弱な身体に鞭打って働いていましたが、貧乏ゆえに
泣く泣く娘を奉公に出すことになりました。

娘は途中にある大きな橋を渡って、村から奉公する大店へと向かいました。
そこで娘は大変ないじめに遭いました。
誰も娘をかばってくれる人はいません。
ある日娘は帳場から金を盗んだという濡れ衣をかぶせられ、
弁解も聞いてもらえず、ただただ暴行折檻を受ける日々が続きました。




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やがて娘は発作的に大店を飛び出し、ただただ優しいかかさまの
元へと走りました。
しかし、ようやく家について、ふと我にかえって外から覗き見ると
痩せ細った母が藁を打ちながらため息をついていました。

自分が戻ったと知れれば、奉公と引き換えに母に渡されたわずかな金も
きっと取り立てに来るだろう。
しかし大店に戻ればまた無実の罪で折檻を受けるのだろう。

そして娘は途中にある大きな橋の上から、身投げをしました。

終わり。
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