【後味の悪い話】泉鏡花 「外科室」

773 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/01(日) 17:39:46
泉鏡花 「外科室」
将来を嘱望されている青年医師の元に、一人の美しい公爵夫人が訪れる。
公爵夫人は、胸に重い病を患っており、すぐさま夫をはじめ家族が見守る中、
その青年医師が執刀することになる。

青年医師がその夫人に麻酔をかけようとすると、彼女は頑なにそれを拒む。
「麻酔はうわ言を申すと聞きます、私には心の奥にひとつ秘密がある。
それを聞かれたくはないのです。」と。

仕方なく、麻酔なしで彼女の胸にメスを入れようとしたそのとき、
その婦人は突然そのメスを奪い取ると、自分の胸に深く刺し
絶命していく。
「あなたは、私を知りますまい。」
「いえ、忘れておりませぬ。」
その医師の言葉に、うれしそうに微笑みながら。

実はその二人、10年前に桜の花が咲き乱れる小石川植物園ですれ違い、
言葉を交わすことはなかったものの、互いに相手への思いを秘めていたのである。
10年間一度たりとも会うことはなかったが、一途に思いを貫き、
その青年医師もまた、夫人が亡くなった翌日に身を投げ命を絶つ。

っていう話なんだけど、たった一度ひとめ見ただけで
10年も、それも自殺するほど好きだっていうのも無理がある設定なんだけど、
家族の前で、執刀医に恋の告白して自殺するっていうのがなんとも。
それも確か、まだ幼い娘もいたはず。
残された伯爵はどーすればいいのよ。
それも医者がそんな簡単に自殺してどーするのよと。
実際読むと、その文章の美しさに感動するんだけど、
あらすじにして書くと、個人的にどうにもモヤモヤする話です。




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775 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/01(日) 17:52:57
本当の話かどうかは知らないけど、平安時代だかいつだかに
同じような事があったらしい。
お屋敷の廊下を歩いてる女と、庭に居た男が一目ぼれ。
結局一生話をする事も無かったが、
死ぬまで相手を思い続けて二人とも独身のまま。
平安時代には美しい女を口説いている時に、
相手が屁をこいた事に絶望して出家した男もいるらしいしな。

782 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/01(日) 21:03:39
>>773
それ、吉永小百合で映画化してなかったっけ
783 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/01(日) 21:10:31
してたよ 上映時間が50分しかなかったんで1000円でやってた
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