【後味の悪い話】「時じくの香の木の実」

167 名前:1/3 投稿日:2008/05/17(土) 22:02:07
山岸涼子の短編も後味悪い話満載だわな。
「時じくの香の木の実」(文春文庫「夜叉御前」収録)も後味が悪い。

ある一族に生まれた女の子が主人公。
女の子には兄と、腹違いで2ヶ月早く生まれた異母姉がいる。
同い歳の姉妹は、一族のしきたりに従って妹が8歳になった日に、
ある実を食べさせられる。この実を食べると、二人のうちどちらかが
永遠に歳をとらない者になるのだというその実を食べた結果、激痛に襲われた姉妹。
妹が気がつくと痛みは去っていたが聴覚を失っており、姉は布団で紫色の顔で臥せっていた。
自分は姉に勝利し、一族の巫女になったのだと知る妹。

以来、父・兄をはじめとした一族の者は、妹に様々な捧げ物と一緒に、
様々な相談ごとを手紙に書いて持ってくるようになる。
不老となった妹は不思議な力で未来を見通し一族を導いていくが、
その能力は年とともに成長していく姉の状態によって左右されてしまう。
妹が大好きな兄の結婚についての宣託も、姉が生理で床についていたために伝えることができず、
兄は不幸をもたらす女と結婚してしまう。




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168 名前:2/3 投稿日:2008/05/17(土) 22:02:37
妹の能力は、同じ屋敷にいる姉の性的な何がしかに影響を受けている。
例えば、姉がオナニーをしていると、妹は手足がしびれ声が出せなくなるのだ。
やがて、生活に疲れ果てた兄がやってくる。大好きな兄のために姉に
「妻が良くない、別れるように告げなさい」と託宣を与える妹。
兄は不幸をもたらす女と別れ、一族に多大な権力を与える女と再婚し、
父は託宣を与えられて何度も大きな地位(国会議事堂が描かれているので大臣かと思われる)にもついた。

しかし、兄が結婚して数年後から、妹は、しばしば手足がしびれ声が出せなくなるようになる。
姉をこの屋敷から追い出さなければと妹が思い始めた頃、
妹は大好きな兄が姉とセックスしているところを見てしまう。
二人の間に割り込もうとした妹は、妹の存在が目に入らないように行為を続ける兄と姉に、
初めて、自分には体がないということに気づく。

実は、あの実を食べた時に妹は死んでおり、
この世での歳を取らずあの世にも行かないという意味での不老不死になっていたのだ。
本当の巫女は、妹の託宣を一族のものに伝える姉の方だったのだ。

169 名前:3/3 投稿日:2008/05/17(土) 22:03:05
やがて、兄と姉の関係は一族にバレ、常処女としての巫女の資格を失った姉は一族を追われ、
やがて兄との間にできた子供を産み落とす。
真性半陰陽に生まれたその子の泣き声は聞こえないはずの妹の耳に届き、
一族はその子を姉から取り上げて、やがて8歳になった時に例の実を食べさせることを決める。
妹は、その時こそ、性という凶々しさのない真のシャーマンが誕生するのだと確信する。
そして、妹は、そうなったら兄の子を通じて一族に世界を掌握するほどの最高の権力を与えようと決める。
それが、自分が兄の子を産み落とした姉に勝っていることをはっきりと示すことなのだと信じて。

巨大なきのこ雲を背景に、妹は独白する。
「永遠に8歳の私に不安を覚える者もいるが、ばかにしないで。分別まで8歳だというわけではないのだから」と。
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[ 2017/02/15 19:20 ] 小説 | TB(0) | CM(0)
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