【後味の悪い話】セーブポイントまで戻った

585 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/01/04(金) 21:42:35
タイトル忘れたけど前読んだ短編
自動車事故で病院に担ぎ込まれた男。本人はまったくの無傷だったが、
息子は担架にまず胴体を乗せて、それから頭を持ってくる状態、妻も絶望的な状態だった。
妻の治療が行われている最中、男はこっそり病院を抜け出してある会社に向かった。
そこは量子コンピューターだかなんだかをナニして、過去のある時点で「セーブ」をして、
望んだ時にその時点にまで戻してくれるという会社だった。
そして男の望み通り、一ヵ月前のホームパーティーを行った日まで時が戻る。
パーティーの参加者は最近浮気が発覚して妻に捨てられた男、
ガンで闘病中だが芳しくない女性、今まさに不倫中で、テーブルの下で手を握り合ってる男女・・・。
なんでこんな連中をもてなさないといけないのかとぶつぶつ文句を言う妻から逃げ出し、
姿の見えない息子を探しにいくと、涎を垂らしてウーアー唸る息子は参加者の
子供たちに虐められているところだった。




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何かがおかしい・・・。その夜男は机の中を調べて、自分がセーブポイントまで戻ったことに気がつく。
そしてそのセーブデータがほんのちょっとだけ壊れていたことにも。
慌てて会社に電話してみたものの、その電話はもうつながらなかった。
そこへ妻がやってきて、「今日は楽しかったわね」と囁き、甘いキスをしてくる。
そして先に休ませてもらうわと部屋を出た次の瞬間、閉じたドアの向こうから
「早くあの汚らしいクソガキをベッドに連れてってよ!」というヒステリックな声が・・・。
妻が去ってしばらくすると今度は息子がやってきて、「ほらパパ見て」と
最近覚えたリンゴのジャグリングを披露するが、瞬きした間に再び涎を垂らし虚ろな目に戻り、
リンゴは次々に床に落ちていった。

息子をベッドに連れて行った男は考える。ひと月後、また自分たちは事故に会うのだろうか?
だとしたら、今度はもう少しアクセルを強く踏んでおくべきかもしれない、と。
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[ 2016/12/07 22:55 ] 小説 | TB(0) | CM(0)
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