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【後味の悪い話】山岸涼子「ハーピー」

680 名前:ハーピー 1/3 投稿日:2007/06/10(日) 01:50:14
山岸涼子「ハーピー」
主人公は進学校に通う少年、佐和(サワ)春海。
ある朝、下駄箱でクラスメイトの川堀苑子とすれ違った時、
不思議な匂いに気付いた。
川堀は1年の3学期に編入して来た少女で、
美人で頭も良く、高値の花と呼ばれている。

それから川堀の事が気になり始め、ついつい目で追ってしまう様になる。
そんな佐和を、友人は「好きなのか?」と茶化すが、
佐和は「そう言うのじゃないんだ」と否定する。

目が合うと、川堀は妖艶な笑みを浮かべた。残酷そうな目をする時もあった。
気味悪く思っていると、再び下駄箱で川堀と出会う。
川堀は佐和に目配せをし、靴を履く振りをしてスカートをめくり上げ
太股の辺りを見せつけた(妙にセクシーな脚線美)。

佐和は吸い寄せられる様に川堀の後を追った。頭の中に「来て」と声が響く。
郊外まで来ても川堀の足は止まらない。強い風が吹き付けている。
僕は何をしているのだろう、と自問しながらも、追って行くと
ふっと川堀を見失ってしまう。急いで走り出した瞬間、気味の悪い鳥の鳴き声が響く。
川堀は見あたらず、諦めて家に戻る佐和。頭の中は川堀の事でいっぱいだった。




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681 名前:ハーピー 2/3 投稿日:2007/06/10(日) 01:51:34
次の日、川堀の様子はいつもと変わらなかった。
佐和は「気のせいだったのだろうか」と思い、同時に「どうかしてる」とも思う。
授業中、先生がハーピーの話をする。死臭を漂わせ飛ぶ、女面鳥獣と言う怪物。
ふと佐和は気付く。「あの匂いは死臭と言うやつじゃないのか」
そう気付いた瞬間、川堀が恐ろしい顔で佐和を睨みつけていた。
しかし周囲の人は誰1人として気付いていない。
不安になりながらも、友人に「おかしな香り」について聞いてみる。
さすがに川堀の、とは言えず、女子の…と言うと「香水が流行っているから」
と言われる。そう言えば以前、川堀も香水をつけていると話していた。
佐和は不安な気持ちを隠しながら、川堀の様子を探り続ける。

足が速い川堀。ハーピーには「速きもの」と言う意味もある。
ますます疑惑を深める佐和は、再度川堀の後を付けた。
前回と同じ場所で川堀を見失う佐和。足を速めると、そこには川堀が待ち構えていた。

「何故私をつけるの?やめたほうがいいわ、そんなことは」
そう言った川堀の歯は鋭く尖っており、目はつり上がっている。
立ち去る川堀の背中に、一瞬だけ蝙蝠の様な羽根が見えた。

「蝙蝠の事を、川堀とも言う…苑子の苑は、死と言う字に似ている…。
 香水をつけているのは死臭を誤摩化すため?彼女はやはりハーピなのか。
 だがそんなこと、誰も信じてくれないだろう」佐和は悩む。

682 名前:ハーピー 3/4 投稿日:2007/06/10(日) 01:52:56
成績は下がる一方で教師に叱られる。しかし佐和はそれどころではない。
もし川堀がハーピーなら…そう考えていると、川堀がやって来る。
不思議な匂いがする。これはやっぱり死臭だ、佐和はついに確信する。
「彼女は怪物なんだ!」
そして運命の体育祭の日。川堀はプログラム最後のリレーでアンカーを務めた。
走者を次々にごぼう抜きし、ラストスパートでは3人を抜き去った。
それはまさに「速き者、ハーピー」
佐和は皆が取り囲んではやし立てる川堀を少し離れた位置から見ていた。

佐和の友人が言う。「君は人間じゃないね」
佐和は思う。「そうさ、人間じゃないんだ。みんな知らないんだ」
「彼女はハーピーなんだ」
その瞬間、川堀は恐ろしい目で佐和を見た。
唯一正体を知る佐和への、憎しみの籠った目だった。

川堀は役員のため、皆が着替えた後も体操服のままだった。
それを覗いていた佐和に、いつかの様に頭の中に声が響く。
「いらっしゃい」佐和は自分が隠れている事すら知っている川端に恐怖を抱く。

女子更衣室でシャワーを浴びる川堀。佐和は今こそ確かめるべきだと思う。
飛び込んだ佐和は、たしかに川堀の背にある大きな翼を見た。
「見たなあ!」悪鬼の形相を浮かべる川堀に、佐和は飛びかかった。
悲鳴を上げる川堀の首を絞める。「殺してやる!化け物め!」と叫びながら。

684 名前:ハーピー 4/4 投稿日:2007/06/10(日) 01:55:01
そこに騒ぎを聞きつけた教師がやって来る。
「女子更衣室で何をしている!」そう叫んだ教師に、佐和は言った。
「先生、見て下さい!こいつは人間じゃないんです!ハーピーなんです!」
そう言った佐和の顔は笑っていた。しかしぐったりと倒れる川堀に羽根は無かった。
「羽根を隠しやがった!でも先生、ほら、背中に羽根の痕跡が!」
そう言って誇らしげに笑う佐和を、先生は困惑した表情でみつめていた。
場所は変わって病院。佐和はハキハキと自信を持った顔で話す。
「最初に気付いたのは匂いでした…あれは死臭…鼻について離れない…」
別の部屋で見ていた医者が母親に話す。「幻臭です。この病気には時々ある事です」
泣き崩れる母親と、それを支える父親。

再び場所は変わり、川堀の入院している病院。
川堀は言う。「佐和君が時々私をじっと見ているのは知っていました」
知らぬ振りをしていたが、後をつけて来る様になった事。
勇気を出してやめて欲しいと告げた事。佐和は青い顔で項垂れていた事。
それ以降は川堀を避けている様だったので、諦めてくれたと思っていた事…。

そして佐和の友人。「あいつは内向的なやつでした」
「川堀を意識しているのは知っていましたが、あいつは認めませんでした」
成績が下がり、悩んでいる様だった事、ノイローゼ気味だった事…。

そしてラストの頁では、椅子に座った佐和が語っている姿が書かれる。
佐和の前にはハーピー(川堀?)が立っている。
神話を調べ、ますます確信を持った事。放っては置けないと思った事。
「僕だけには分かったんです」そう語る佐和には、自分が間違っている気は少しも見えない。

685 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/10(日) 02:02:11
もっと端折ろうかと思ったのですが
「短期間(と、自分は思った)で狂っていく様」が描かれているので
メインになるであろう事は殆ど書きました。
未読の方で「これから読むんだ~」って人が居たらごめんなさい。
ほぼネタバレですorz
長文読むのが嫌な人に。

要するに、1人の少年が成績が落ちた事でノイローゼ気味になっている所、
何でも出来る高嶺の花の少女に複雑な恋愛感情(ここは端折りました)を
抱いてしまい病んで行った結果、少女を無実の罪(ハーピーであると言う罪)で
殺害(未遂だけど)してしまう。

現実は少年が狂っていただけで、少女は少年が思う様な
ハーピーなんて存在じゃない、普通の少女だったと言う事。
だけど少年は自分が間違っているとは少しも思っていないし
多分これからも気付か無いだろう、と言うお話です。
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[ 2016/07/30 20:23 ] 小説 | TB(0) | CM(0)
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