【後味の悪い話】西村寿行「魔の牙」

652 名前:魔の牙 1 投稿日:2007/05/20(日) 01:47:03
西村寿行の小説、「魔の牙」
南アルプス、赤石山脈の湯治場が舞台。
普段は殆ど客の来ない湯治場に、暴風雨に追われ逃げ込む10数人の人々。
湯治場の夫婦、品のいい老夫婦、強盗、それを追う刑事、チンピラ、
年老いた猟師と犬、女子大生など様々な人間が集まって来た。

湯治場は山小屋の様なもので、いつ倒壊してもおかしくない。
湯治場の主人はどこか様子がおかしく、部屋に閉じこもっている。
小屋の付近には得体の知れない獣の群れが居る様だ。
それぞれの恐怖がはち切れそうに膨らむ中、湯治場の主人が暴走し、
傍に居た人間(チンピラと妻だったかと)に噛み付いた。

湯治場の主人は、数日前に野犬と思われるものに噛まれ、負傷していた。
主人は狂犬病ではないか、と言う話になる。
もしそれが事実なら、主人に傷つけられた人間も、やがて発病すると言う。

自暴自棄になったチンピラ達が女子大生を強姦、小屋は狂気に満ちる。
止めるものも居たが、チンピラ達はドスを振り回し、話にならない。




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653 名前:魔の牙 2 投稿日:2007/05/20(日) 01:48:51
小屋の一部が破損し、周囲をうろつく獣の群れが人々を脅かす。
狂犬病の発病に脅えたチンピラが、ドスを持って雨の中、
獣を倒そうと出て行くが、逆に返り討ちにあう。
刑事、老夫婦の夫、老猟師は何とか平静を保っているが
多勢に無勢、皆、既に正気を失いつつあった。
何人かが死亡(もしくは戦闘不能)し、小屋の崩壊も近い。
このままでは結局死を待つだけだ、打って出よう、と提案する者が出た。
何人かがそれを賛成し、たいまつ、ドスや拳銃等の武器を持ち外へ出て行く。

獣の群れは野犬と思われていたが、実は絶滅した筈のニホンオオカミだった。
最後のニホンオオカミの群れは、人間に捨てられた犬達によって
狂犬病と言う今まで存在しなかった(少なくとも、このオオカミの群れの中では
存在しなかったであろうと考えられる)病に感染し、狂気の集団となっていた。

老夫婦の妻は、末期の癌であった。既に手の施し様の無い妻。
夫は妻を病院で死なすのは忍びないと、モルヒネで痛みを抑え、
2人で最後の旅行へ来ていた。2人は心中するつもりだったのだ。
どうせ死ぬつもりだった、ここに居て生き延びたとしても、後わずかの命。
夫は妻を庇いながら、暴風雨の中、皆とともに打って出る。
しかし、正気を失っているとは言え、立派なリーダーを持ち、
群れで狩りをするオオカミ達の前では、その老体はあまりにも脆弱だった。
たいまつを振りかざし応戦するも虚しく、妻とともに死亡。

強盗犯の男は自分の肉体に自信を持っていた。
他の人間をおとりにしてでも、自分だけは助かるつもりでいたがあっけなく死亡。

ニヒルな刑事は拳銃を持っている事もあり、多少の自信があった。
実際に何頭かは倒したが、統率された群れの時間差攻撃によって
肩(この辺うろ覚え)に噛み付かれ、振りほどこうとしている間に
集中攻撃を受け、死亡。打って出たものは1人も返ってこなかった。

654 名前:魔の牙 3 ラスト 投稿日:2007/05/20(日) 01:49:39
崩壊間近の小屋の中には、動けない人間と老猟師、そしてその相棒の犬が残っていた。
地盤が緩み、小屋がゆるゆると流れ始めるのを感じ取った猟師は
「せめてお前だけは逃げろ」と犬を外へ離す。
犬とオオカミでは足の構造が違い、坂道では犬の方が有利だと
知っていた猟師は、渋る犬を追いやる。

直後、濁流とともに流れ、潰されて行く小屋。
犬は必死に走り、追ってくるオオカミの追跡を逃れる。
岩場へ逃げ込んだ犬は、濁流がすべてを飲み込む様を眺めながら
猟師の事を思い、遠吠えする。

最後のニホンオオカミも濁流に飲み込まれ、全て死に絶えた。
ラストは唯一生き残った犬が山の中を疾走して行く様が描かれる。

終わりです。読んだのが小学校の頃なので、かなりうろ覚えです。
もし覚えている方が居れば、補足して欲しいです。
もしかしたら猟師も打って出たかも?猟銃で抵抗していた記憶がある様な。
それとも、小屋が崩壊する際に戦ったのかもしれません。
最初にチンピラが外へ出たときは、猟銃で追い払った気も。

西村寿行は後味の悪い作品が結構あります。
バイオレンス小説なので、輪姦ネタやら監禁ネタが多いので
そう言うのが苦手な人や子供にはお勧め出来ませんが…。
とりあえず、やたらと「お尻様!」と言う台詞が出てくるのが
この人の作品の特徴かと。

655 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/05/20(日) 01:53:47
ちなみに>>654の
>犬とオオカミでは足の構造が違い、坂道では犬の方が有利だと
>知っていた猟師は、渋る犬を追いやる。

は、うろ覚えですが、
犬は浮き足(つま先立ちみたいな)になっているが、
オオカミはべた足、とかそんな理由だったと思います。
なので坂道を走る際、わずかに犬の方が有利なのだそうです。

普通の犬だったら駄目かもしれませんが、
猟犬と言う設定&超必死で逃げてた&岩場に逃げ込んだ
等の理由で助かったのかと。

656 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/05/20(日) 02:03:24
犬セツナす(´・ω・`)
661 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/05/20(日) 04:22:11
>>654
お尻様ワロタ。
どんなシチュエーションで出て来るんだよ。この言葉。
ウホッな展開かな。
 
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[ 2016/07/14 20:02 ] 小説 | TB(0) | CM(0)
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