エドワード・ゴーリー作「不幸な子供」


後味の悪い話 その4

36 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/05/09 15:34
エドワード・ゴーリー作「不幸な子供」
短い話ですので、原作のままお楽しみ下さい。ガイシュツでしたら申し訳ありません。

あるところに シャーロット・ソフィアという女の子がおりました。
シャーロットの両親は優しくて お金持ちでした。
シャーロットはお人形を持っていて ホーテンスと名づけておりました。
ある日、軍隊の大佐だったお父さまが、アフリカ行きを命ぜられました。
七か月後、原住民の謀反が起きて お父さまが殺された、と報せが届きました。
お母さまはやつれ衰え、やがて息をひきとりました。
ただ一人血のつながった叔父さまは、落ちてきた煉瓦に脳天を砕かれてしまいました。
シャーロット・ソフィアは一族の弁護士の手に委ねられました。
弁護士はただちに シャーロットを寄宿学校に入れました。
学校でシャーロットは 先生たちからしてもいないことで 罰せられました。
ホーテンスはほかの生徒たちに 八つ裂きにされてしまいました。
昼のあいだシャーロット・ソフィアは できるだけ隠れておりました。
夜は眠らずに しくしく泣いておりました。
もう我慢できなくなり 夜が明けるのを待って 学校から逃げ出しました。
シャーロットはじきに気を失い 舗道に倒れました。
一人の男がやって来て 両親の写真が入ったロケットを奪っていきました。
別の男が反対方向からやって来て シャーロットを連れ去りました。
男はシャーロットを 卑しい場所に連れていきました。
そうして 飲んだくれのごろつきに売りとばしてしまいました。
シャーロット・ソフィアは 造花作りの内職をさせられました。
わずかな食べ残しと 水道の水で食いつなぎました。
ごろつきは時おり 幻覚に襲われました。
シャーロットはどんどん目が悪くなっていきました。
そうこうするうちに、実は生きていたお父さまが 帰国なさいました。
お父さまは毎日 シャーロットを探して 車で街をまわりました。
とうとう ごろつきが発狂しました。
もうほとんど目が見えなくなっていたシャーロット・ソフィアは、表に飛び出しました。
そしてたちまち 車に轢かれてしまいました。
お父さまは車を降りて 瀕死の子供を目にしました。
あまりの変わりように、お父さまはそれが自分の娘とはわかりませんでした。
おしまい

私の中で「後味の悪い 海外絵本第一位」です。
ネット上で全文書き出すのはマナー違反でした。すみません。
しかし、この作品は「絵」もすばらしいです。
文章に興味を持った方は、ぜひ図書館等でお確かめになってください。












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[ 2013/06/10 18:00 ] 小説 | TB(0) | CM(0)
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