【後味の悪い話】川島誠『電話がなっている』



335 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/07/27(木) 01:54:47
川島誠『電話がなっている』

世界人口が200億を突破した、近未来の管理社会らしき世界が舞台。
子供達は中学三年生の年末の試験でA-1からEランクにまで格付けされ、
それによって以降の人生が決まる。主人公の少年は、幼なじみの少女の協力で
B-2も難しいといわれていたにも拘わらず、A-4のランクを手に入れた。
人よりもちょっと豊かな生活を送れる約束を手に入れたのだ。
今日の食事はお祝いで、食卓には世界的な食糧難の中貴重な肉料理が並ぶ。
その後ろで、電話はなり続ける。
君――、少年を愛してくれた少女からの電話だと分かっているのに、
少年は電話を取ることが出来ない。家族も。
なぜなら、少年のA-4は、彼女に対する許されざる裏切りの結果なのだから。

幼稚園・小学校・中学校と各時期の美しい回想が主人公視点で語られる中、
思いがけない事故から障害者となった幼馴染が食肉となる運命にあることが次第に開陳されてゆく。
エリートとしての将来を手に入れるために思い出を切り捨てることを決意しながら、
明日にも食肉工場で解体されるやも知れぬ彼女からの永遠にさようならを告げる電話に出ることはできず、
ただただ布団の中で喪失感に震えている・・・

初読時にリアル消防だった俺には苦すぎる話でした。

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[ 2015/12/01 18:14 ] 小説 | TB(0) | CM(0)
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