【後味の悪い話】妻への三通の告白(小林泰三)



724 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/06/17(金) 23:09:42
小林泰三の「妻への三通の手紙」を思い出した。

725 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/06/18(土) 00:38:42
>>724
「現代凶悪作家」の小林泰三!? 詳しく!!(・∀・;)ドキドキ






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739 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/06/18(土) 17:02:43
>>725
「妻への三通の告白」(確認したら「手紙」じゃなかった)自体も後味はそこそこ悪いけど、
ただ形式がすごく似てたから思い出しただけなんだけどね。一応スレのルールに則って詳細書いておくよ。
こういうまとめとかしたことないし、苦手だから文章が荒くなったけどそこは勘弁してくれ。
長すぎる上に最後は原文引用とぐだぐだになってしまったかもしれん…。

三通目
「綾、これはおまえへのラヴレターだ」に始まる、年老いた男性から長年連れ添ってきた妻への手紙。
老人は今でも妻に愛していると告げ、更に、自分が癌に冒されていることを告白する。
思い起こしてみるとこの手紙は妻へ初めて書いた手紙ではなく、過去に二通書いたことがあるらしい。
偶然にも、結局妻へは渡さなかったその二通を見つけたのだが、「今の自分」とはまた違う
「過去の自分」が書いたものなので、すっかり中身は忘れてしまったが確認はしないでおくと老人は語る。
老人は自分の癌について話を戻す。自分の病状が悪化した時には、友人磯野に頼んで
君も同じ病院に入院させてもらうことにした、だから安心してほしいとのこと。
老人は磯野とは数十年前に喧嘩別れをしたのだが、先日病院で偶然にも再会したようだ。
老人のことをよく覚えており、声をかけてきた磯野とは対照的に、老人は彼のことを忘れていたのだが、
話をするうちに少しずつ思い出し、喧嘩別れしたことも思い出す。ちなみに怒っていたのは老人の方だった。
磯野は老人の妻である綾についての話題を切り出す。綾は磯野と老人との共通の友人であった。
自分が癌であることを老人が話すと、磯野は綾さんのことは自分に任せてくれと約束する。
親友と数十年ぶりに再開を果たし、仲直りが出来たことで子供のように涙を流す老人。
これでもう気に病むことは無い、二人の間に子供が出来なかったのは心残りだが、
それも仕方が無い、と老人は手紙を綴る。…しかしここで老人の脳裏にふと不愉快なイメージがよぎる。
自分の死後、磯野が君をどうにかするのではないか。いや、そんなことはあるはずも無いと思うのだが、
磯野が君を口説いていた「あの光景」が脳裏から離れないのだ、という。

740 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/06/18(土) 17:03:31
二通目
同じ家で暮らしているとは言え、面と向かって切り出すと感情が昂ってしまいそうなので、
この手紙で磯野と僕の間にあったことを全て話す、と当時の老人(名を野原という)は切り出す。
野原と綾とが結婚する前、磯野は綾に大して必死にアタックを続けていたという。
もちろん婚前ならそれは自由だし、咎めもしないが、自分と綾が結婚してから後も、
ここ半年ほど磯野の行動が少しおかしくなってきたのだと老人は語りはじめる。
既に野原と結婚している綾に対し、旧来の友人とは言え「綾」と呼び捨てをし続け、
二人で磯野の家に遊びに行った時には老人の目の前で綾にベタベタし始めたのだ。
挙句、磯野は綾の耳にキスをしてしまう。そこで野原はとうとう激昂した。
そんな常識はずれな行動は冗談ではすまない、今すぐ謝れと磯野に要求するも、
磯野は逆に野原に対して怒りはじめ、全く謝る気は無い。とうとう野原は綾を連れて家へ
帰ってしまう。綾は一人ただオロオロするだけで、帰路では一言として話しはしなかった。

741 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/06/18(土) 17:03:56
家に帰ると綾は、野原の行動に対して本音を言えば感謝していると話した。
これからも友人として付き合い続けていく以上、自分は気を遣ってしまって何も言えなかったからだ。
次の日、磯野は野原の家で待ち伏せをしていた。磯野は野原に問い詰められまた怒りそうになったが、
自分を抑えてここは謝ることにした。それにしても玄関前で待たずに中に入ればよかったじゃないか、
と野原は言うが、留守だったのだから入りようもないじゃないか、と磯野が返す。
中には綾がいるのだから、磯野が居留守を使われたのは明らかであり、野原は内心少しほくそえむ。
実は中には綾がいるんだよ、と野原が話すと、磯野はあまりのことに目を丸くして驚いてしまう。
そんな磯野の手を引き、直接話をしろと綾の元へ連れて行く。笑顔で応対する綾を見て磯野は、
顔色を悪くし、すっかり呆けてしまう。そうか、自分と綾の中を嫉妬してこんな冗談をしているんだな、と
磯野は言うが、野原は全く意味がわからず、おかしい様子の磯野をただなだめるしか出来なかった。
これが冗談ではなく本気だとわかると磯野は汗を流しがたがたと震え始め、叫びながら部屋を出て行った。
「こいつは俺の綾を…」と言い放ちながら。そこで磯野が婚前、綾を口説いていたことを野原は知る。
心配した野原は数日後に磯野の元を尋ねるが、野原の姿を見るなり変質者呼ばわりして戸を閉じようとする。
野原が引き下がらず「俺の綾」とはどういう意味かと問い詰めると、これが証拠だと磯野はある写真を持ち出す。
写真を見るなり野原の全身に戦慄が走り、お互い罵り合いをはじめ、最後には磯野に突き飛ばされてしまう。
親友として磯野を助けてやるべきなのかもしれないが、野原には異常な彼をもうどうすることも出来なかった。
…その写真は、合成された、磯野と綾が並んで微笑む結婚写真だった。

742 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/06/18(土) 17:04:47
一通目
僕から綾への初めての手紙として、君への思いの丈を綴る、と当時の老人が書き記す。
綾と初めてデートした時のこと。自分なりに精一杯おしゃれな格好をして出かけたこと、
二人でぶらぶらと買い物をしたこと、そこで見かけたマネキンが君そっくりだ、なんて他愛も無い
話をして盛り上がったこと。そんな何気ない日常の一コマがそこには綴られていた。
その後、野原は喫茶店で綾に婚約指輪を差し出す。しかし、綾は野原を恋人としては認識しておらず、
彼からのプロポーズを断ってしまう。…野原は数週間も泣き続け、綾とはそれきりになってしまった。
冷静になった頃に野原は何故綾が自分に恋をしているだなんて勘違いをしたのだろうと考え始める。
それは綾の瞳に恋する輝きを見たからだ。しかしその輝きは、野原ではなく磯野に向けられていたのだ…。
そう気付くと二人に合わす顔がないという羞恥心のほかに、不思議と嫉妬の炎が野原の中で燃え始めた。
とにかく綾が愛しい。綾がほしい。この気持ちは一月前から変わっていないのに、何故不幸に感じるのか。
そう、人間の幸不幸を分けるのは本人の「思いなし」次第なのだ。それ次第で人生の勝利者になれるのだ。
綾と磯野はその後結婚したらしい。でも野原は二人の結婚生活を想像すると悔しくなるから、
現実の綾のことは忘れようと誓う。そして、これからは素晴らしい「思いなし」の中で生きていこうとも誓う。
デパートから綾にそっくりなマネキンを貰い受け、それを綾と信じて幸せに生きる。二人っきりで結婚式も挙げた。
今でも磯野と綾の三人で出かけることはある。そんな時、不愉快な矛盾が脳裏を掠めるが、
今となってはそれは思い出せないし、思い出したくも無い封筒に入れる封をするにどとよみかえさない
ぼくはもうこのてがみをよまないなにもしらないなにもおしえないぼくはひとりじゃないあやもひとりじゃない

ぼくはじんせいにかった

744 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/06/18(土) 17:44:53
長い文、オツカレでした。
綾との結婚生活は、幻想だったってこと?
ひらがなの文章が、なんか悲しくなるね。

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[ 2014/06/23 10:35 ] 小説 | TB(0) | CM(0)
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