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【後味の悪い話】手塚治虫『ワンサくん』

996 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/12/14(金) 10:12:31
手塚治虫の原作のアニメ『ワンサくん』
子犬が主役なのだが、テーマは生き別れた母親探し。
母犬の方が苦労した末、ワンサくんを見つけてくれるのだが、
自分が母親だといくら説明しても、長い放浪生活で薄汚れた姿を見て、
ワンサくんは「自分のお母さんはそんな汚くない!」と完全否定。
母犬はへとへとに疲れ切ってるにも関わらず、川に飛び込み、身を清めるが、
溺れてしまい、どうにか這い上がった時には体力を使い果たしてしまった。

綺麗な姿にようやく母親と気付くが、すでに遅く、母犬はワンサに看取られながら
息を引き取る。
子供心にトラウマで、毎週観てたのにその回しか覚えていない。

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【後味の悪い話】西村寿行 熱いファン

961 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/12/13(木) 21:43:30
自分的にモヤモヤしてる事
むか~し、昔、
短期のアルバイトをした時(社長、私と同世代の男だけ)
その男の人が、送別会をしてくれた。
二人っきりも、なんだか…って友達呼んでくれて、
三人で楽しく、飲んだ。

そのとき、本の話になり、その友人が「西村寿行」最高、面白い!と、マンセー 発言。
興味を持ち、西村本を買ってみたところ、
大金持ちの変質者の爺に、誘拐された母息子、
爺の前で、母息子でオカイチョウをさせられる…ってな話。

その人が、
変態小説マンセーなのか、
西村本の別なジャンルのことをマンセーなのか、
わざと(変態小説読んで)私がビックリするのをおもしろがったのか、
どれか確認したいが、
二度と会うことのない相手なので、モヤモヤしている。

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【後味の悪い話】楠桂 「遺言ですよ」

957 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/12/13(木) 21:17:44
でも親戚の家とか、年上の兄弟がいる友達の家とか行って
年齢に不相応な小説やマンガにうっかり触れちゃうことってあるよねw
自分はそれで、少女マンガ家としてファンだったマンガ家が
青年誌でグロなホラーや
ちょっとエッチっぽいマンガ描いてるという事実をうっかり知ってしまい
ショック受けたことがある。
ま、その後そっちの方にも興味持って、結果として趣味が広がりましたがw

楠桂 「遺言ですよ」

主人公の女子高生の前にある日突然、
「先日亡くなったあなたのお父さんからの遺言を届けに来た」
という怪しい「遺言配達人」が現れる。
空飛ぶ自転車に乗る「配達人」が、天国から来たということだけは
ひとまず信じる主人公だが、肝心の父親がピンピンしてるので
配達先間違えたんじゃないの、と冷たく追い払おうとするが、
あの人はあなたの本当の父親じゃない、と衝撃の事実を告げる遺言配達人。
日頃厳しい父親に反発していた主人公は、本当の父親に会いたいと
配達人自分を天国へ連れて行けとねだり、強引に天国へ押しかける(死ぬ訳じゃない)
しかし漸く対面した父親は骨剥き出しの腐乱死体みたいな姿で、
恐怖の余り「本当の父親」に対する夢も覚め、家路につく主人公。
家に帰り、遺言を受け取って開封すると、その中に入っていたのは
「今のお父さんと仲良くしなさい」というとても優しい声だった。

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【後味の悪い話】「狂った夏」

936 名前:狂った夏 1/3 投稿日:2007/12/13(木) 03:24:49
「狂った夏」ちょいエロなので、嫌いな人はスルーヨロ。
人口1万人程の町で、若い巡査が行方不明となった。

町は寂れていた。
過去には温泉町として栄えたが、現在は湯量が減りどうにもならなかった。
その町に近い山中に、戦場ヶ原と呼ばれる場所があった。
5年前の夏、戦場ヶ原にヒッピの集団がやって来た。
ヒッピー達は暗闇に紛れて、全裸で踊り狂った。乱交が行われている。
警察が注意に出た。しかしヒッピー達は戦場ヶ原の使用許可を取っていた。
町人達は黙るしか無かった。警察も困り果てたが、どうしようもない。
結局、全裸ではなく褌とビキニを身につけて貰う事で対処した。

誰かが、ヒッピーを利用出来ないかと言った。
町興しの為に「祭り」として売り出すのはどうか、と言う話になった。
ヒッピー達も快諾した。町は大々的な宣伝を売った。「若者の原点、裸祭り」だ。
大盛況となっていた。

祭りは毎年3日の間、行われる。町はわざわざ戦場ヶ原までの路線を敷いた。
屋台が出る、ロックバンドが演奏をする。大勢の人間がやって来る。
参加者は皆、褌とビキニで過ごす。至る所で乱交が起こる。
夫が居る女も、妻が居る男も、老いも若きも性交に溺れるのだった。

やがて祭りの中心であるヒッピーやアウトロー達が、20人委員会を作った。
毎年7月15日、彼らは戦場ヶ原に集まる。その間、町人は戦場ヶ原へ行く事を
禁じられている。彼らは自治権を持っているのだった。

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【後味の悪い話】岩井志麻子 「密告函」

901 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/12/12(水) 02:35:14
岩井志麻子 「密告函」
明治の頃、全国的にコレラが大流行し、多数の死者を出した。
主人公の男は岡山の外れの村役場の小役人で、
できた妻を持ち、子供もいて、満ち足りた生活をしていた。
平穏な村にもコレラがやってくる。
同時に、コレラを払うという怪しげな祈祷師の一家も流れてくる。
共同体全体に、不安の風が吹き荒れていた。
祈祷師の娘は非常に艶かしく、淫らで、村の多くの男と通じ、女衆に疎まれていた。
役場の上司も関係を持っていることは周知の事実であった。

ある日、上司は体調を崩し、コレラに罹っていると分かる。
周りは、娘との関係をうまく精算しなかったため呪われたのだと噂する。
上司は復調することなく、息を引き取った。
上司の遺言で、コレラに感染している疑いのある者を密告するための密告函が設けられ、
ペーペーの主人公にその函が任されることになる。

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【後味の悪い話】双頭の蛇

896 名前:「双頭の蛇」1/3 投稿日:2007/12/12(水) 01:59:10
騒音に悩まされた夫婦が、マンションを買う。
マンションでは騒音に悩まされる事は無かったが隣人が変質者だった。
隣人は表向きは真面目な人間だが、妻に向ける視線に異様なものがあった。
いやらしく、粘つく様な目。明らかに変質者の目だった。

隣人はゆっくりと夫婦を追いつめて行く。
夫婦が鳥を飼えば、隣人は猫を飼う。
猫に妻の名前を付ける。猫は我が物顔でベランダを歩き回る。
洗濯物が猫の毛まみれになる。窓からも入って来る。
やがて夫婦の娘が喘息になる。猫が原因のひとつになったに違いなかった。
猫がベランダに侵入出来ない様に鉢植えを置けば、あっという間に掘り返される。
猫もまた、飼い主に似て陰湿な何かを持っていた。

夫婦は窓を開けて換気する事も、洗濯物を干す事も出来なくなる。
娘を日光浴させる事も出来ない。
そんな中、飼っていた鳥が突然死ぬ。

妻が鍵をかけずに外出した10分程の間の出来事だった。
それを見た妻は「隣人の仕業に違いない」と思う。
夫もまた同じ様に考えた。夫は猫を殺す事を提案する。
猫が死ねばベランダが使える。隣人にも打撃を与えられる。

綿密に計画したお陰で、猫は毒餌を持ったまま消えた。
猫はいつも、近所の墓地で遊んでいた。そこへ行ったものと思われた。
夫婦は安堵する。

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【後味の悪い話】でももしかしたら……

835 名前:1 投稿日:2007/12/10(月) 14:09:31
名前とか適当。
妻子もあり、平凡な中年サラリーマンの山田は
帰宅途中、得体の知れない老人に「死相が出ている」と告げられる。
老人の風体はいかにも本物の予言者っぽくて「馬鹿馬鹿しい」
「でももしかしたら……」とgkbrする。
帰り道、やくざに絡まれ殺されかける。予言は本物なのか!と思う山田。

次の日、「あれは偶然だ」と自らに言い聞かせながら仕事へ行く山田に
老人が車で突っ込んで来る(予言老人とは別)。山田、間一髪で助かる。
その後も不幸が山田を襲う。山田は憔悴し、ビクビク&鬱々な日々を過ごす。
だんだん真実味を帯びて来る死の呪いに、山田ノックアウト寸前。

山田の会社では派閥があり、木下派と森本派に別れている。
山田は森本派。木下派の木下は敏腕だが冷酷な男。
凡ミスを繰り返す山田に、木下は「使えない男」のレッテルを貼ろうとする。
でも山田はそれどころじゃない。近々出世出来そうだった事とか、
いつの間にか木下派が有利になってるとか、そんなのは今はどうでもいい。

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【後味の悪い話】「嘔吐した宇宙飛行士」

15 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/12/14(金) 14:06:11
なぜか「嘔吐した宇宙飛行士」を思い出した。
新人宇宙飛行士が鬼教官に大食い対決を挑み勝利する。
が、翌日は宇宙空間での訓練だった。
体調最悪のまま参加した新人はルートを間違えて遭難する。
誰かが助けに来てくれると待ち続けるが、誰も来なかった。
新人が遭難している間に基地は爆破して消滅していた。

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【後味の悪い話】百鬼夜行妙

12 名前:1/2 投稿日:2007/12/14(金) 14:00:17
百鬼夜行妙という漫画の一編。
主人公(主婦)の養父が惚けて入院してしまい、たくさんの鉢植えが残される。
養父のために鉢植えの手入れをしていた主人公も、いつの間にか手入れが趣味になっていた。
ある日段ボール詰めの土が送られてきた。養父宛になっている。
入院前に養父が注文したものらしい。ガーデニングによさそうな栄養豊富な土だった。
その土を使い出してから鉢植えは異常な成長速度を見せた。
トマトもキュウリもさくさく実が付いたが、どうも野菜には見えない。
どの鉢植えも同じような実が付くばかり。人の顔に見える気持ち悪い実もあった。

その間も土は送られ続けてくる。差出人は不明のまま。
箱には時々手紙が入っていた。「どこの土かわかるだろう?」「早急に金を振り込め」
「息子や嫁に知られたくないだろう?」「まだ時効になってないぞ」
脅迫に見える手紙に不安を募らせる主婦。
夫に相談し、二人で養父の元に話を聞きに行くが惚けてしまって要領を得ない。



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【後味の悪い話】手塚治虫「クレーター」

11 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/12/14(金) 13:50:47
手塚治虫のその手の話だと「クレーター」だったかな
宇宙飛行士の主人公は月面調査の作業中に噴火口のアナボコに落っこちてしまう
そしてチューブが途中で引っかかり宙づりのまま誰にも見つけてもらえず死んでしまう

と思ったら生き返った 
アナボコがたまに火山活動するとき放出されるガスに人体蘇生作用があるようで
宙づりのままガスが途切れるとまた死んでを繰り返す主人公
時は流れて生死を繰り返しミイラ状態になってまた生き返った主人公は
地球のロケットが着陸したのを目にする
どうにか自力で穴から脱出しロケットの乗組員に会いに行くが
乗組員の話を聞によればいま地球では世界を二分する戦争が起こっていて
彼らも敵を殺すべくウラニウムを採りに来たのだと言う

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【後味の悪い話】 『呪詛(すそ)の祭文』

811 名前:1/2 投稿日:2007/12/09(日) 02:10:48
流れを変えたくても手頃なネタが見つからない。
苦し紛れの変り種、いきます。
土佐の国の呪術師に伝わる伝説 『呪詛(すそ)の祭文』

提婆王の妃は激しい怨念を晴らすため、日夜、様々な呪法を試みていた。
そこに唐土じょもんが現れ、言う。
「お前の呪法は、人間が使ってはならぬものだ」
唐土じょもんは偉い人らしく、提婆王の妃は自分の身の上を打ち明ける。

曰く、自分の夫である提婆王は前の王である釈迦釈尊の弟である。
釈迦釈尊は王位にあった時、自分の嫁(王妃)が重病に倒れたことを嘆き、
世にも珍しい七十五の宝を集めることで重病平癒を祈ることにした。
そしてその七十五の宝を集めた者に、王位を譲ると。
夫である提婆王は見事にその大役を果たし、王位を得るはずだったのに、臣下の者が、
「本当に王妃の病が癒え、生まれた子が女だったら王位を譲るが、もし男子が生まれ、
 7歳まで無事育ったら、その子に王位を継がせ、提婆王は行脚修行に出るというのはいかがか」
という横槍を入れた。釈迦釈尊はそれを受け入れた。
果たして、釈迦釈尊に息子の釈迦王が生まれ、すくすくと育った。
夫はマゲを落として無念のまま旅に出て行ってしまった。
そのため、今こうして甥である釈迦王に呪いをかけているという。



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【後味の悪い話】愛のために殺人を犯しました

797 名前:1/2 投稿日:2007/12/08(土) 22:02:17
いつだったかの2時間ドラマでやってた話が後味悪い上胸くそ悪かった。
主人公は判事のA。彼は幼いときに大好きだった母親が男と駆け落ちしてしまって
自分を捨てていった事で心に傷をおっていた。

ある日Aが担当した公判は、
中年女が内縁の夫を殺害した事件に関するものだった。
被告席についた女を見て、Aは突然
「自分はこの公判を受け持つことはできない」と宣言。
被告の女はAの母親だった。肉親が被告だった場合その公判の裁判官にはなれないという
法律があるためだ。(このへんがなんか不自然。なんで裁判になるまで
被告が自分の母親だと気づかないんだ。)

母親が殺人犯だというスキャンダルのためAは裁判官を辞めることになる。

Aは母親が内縁の夫を殺した理由をつきとめるため独自に捜査を行う。

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【後味の悪い話】「人殺しをした女の子の話」

787 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/12/08(土) 18:33:50
ちょっと前、立ち読みした絵本。版元や著者は忘れた。
「人殺しをした女の子の話」

始まりの一文は
「ひとりの女の子が人殺しをしたいと思いました。理由はありませんでした。」
そして特に恨みはないけど、とりあえず母親を刺殺。
お父さんにバレたら叱られる、と思って父親も絞殺。
(帰宅した父に肩車をねだって後ろからネクタイで)
わくわくしながら逃亡するも、誰にも気付かれず詰まらなくなって自首。
年齢を考慮し減刑しようとする裁判官に反論して死刑確定。

その夜、死後の世界に行く夢を見る。
こっちの世界と何ら変わらない、退屈極まりない世界だった。

死刑の直前、牧師が少女の元を訪れる。
「何か言い残す事はありませんか?」
「別にありません」
「神様に言うべき事があるでしょう」
「死んだら神様に直接言います」

シメの一文は
「こうして女の子は死刑になりました。幸せでも不幸せでもありませんでした」

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【後味の悪い話】復讐が果たせる

770 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/12/08(土) 01:53:22
なんか星新一で似たような話があったな。
突然宇宙人がやってきて地球を攻撃しまくる。
なすすべなくやられまくる人類に宇宙人は
「悔しかったら仕返しに来い。我々の星はあれだ」
とひとつの星を示して飛び去る。
悔しさをばねに人類は長い年月をかけて宇宙船や兵器を開発、
ようやくその星に復讐が果たせると行って見たところ無関係の星だったことがわかる。
手ひどく一方的にやられた挙句嘘を教えられたのだ。

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【後味の悪い話】星新一「あたまの大きなロボット」

765 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/12/07(金) 22:13:26
星新一「あたまの大きなロボット」
ある忘れっぽい男が口座番号などの機密情報を記録しておくためにロボットを作る。
中を見られては困るので、ありとあらゆるセキュリティを盛り込み、
男の人差し指の指紋で起動するようにした。
それらを全て頭に組み込んだところ、相当頭の大きいロボットになってしまった。

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【後味の悪い話】星新一 「あわれな星」

758 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/12/07(金) 18:16:55
星新一 「あわれな星」
黒い円盤が表れる。圧倒的な科学力を見せ
「奴隷になれ。嫌ならばこの星を徹底的に破壊する。半年間、考える猶予をやろう」
 そう残して立ち去った。

ほんの半年であいつらを撃退するまでに科学を発達させるか……いやそんなことは無理だ。
ならば奴隷になるのか……人間は藁をも掴む思いで宇宙に向けて救援信号を発した。

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【後味の悪い話】男が足りなくて絶滅寸前

749 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/12/07(金) 17:41:50
星新一
巨大な円盤がやってくる。
「我々の星では女が不足している、女をよこせ」
反抗するも空しく、円盤からの吸引光線によって次々と女達が奪われていく。
地下に逃れた女達も
「我々の科学力は見ただろう。我が星の男はみなハンサムで優しいぞ」
そう言われ、次々と自ら光線に飲まれていく。
とうとう全ての女達を奪われ、男達は嘆き、絶望する。
すると円盤が戻ってくる
「実は私達の星では男が不足しております。地球の女達はみな宇宙に放ってきました。
 ここに住まわせてください」
 円盤の中からは、美しい女達がワラワラと……。

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【後味の悪い話】タイトル忘れたけど星新一

746 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/12/07(金) 17:30:20
タイトル忘れたけど星新一
突然都市の上空にUFOが出現し、「我々を攻撃してみろ」と呼びかけてきた。
そこで地球人がライフルや野戦砲やあげく核まで持ち出して攻撃しても、UFOはびくともしない。
やがて宇宙人が降りてくる。地球人はもてなしをする。
だが、宇宙人は地球の最高の料理や酒を口に入れてもすぐに顔をしかめて吐き出し、
地球最高の音楽を聴かされると耳をふさぎ、地球最高の絵を落書き呼ばわりし、
地球最高の精密機械工場を見ても、「どうしてこんなに子供のおもちゃを作っているのか」という。
そこで地球側が文化の交流をしようと言いだしても、
「こんな程度の低い文化と交流するつもりはない」と吐き捨て、
自分の星の場所を教えて「悔しかったら来てみなさい。無理だろうけど。」
という捨てぜりふを残して去っていった。

この後いろいろあるんだけど、ここだけ読むと後味悪い。

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【後味の悪い話】雫井修介『火の粉』

706 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/12/06(木) 01:19:35
雫井修介(字違うかも)の『火の粉』は、
殺人罪に問われた男が逆転冤罪判決を受けるところから始まる。
ある夫婦が殺され、隣家に住む夫婦の友人でもある男が逮捕された。
三人で被害者の家にいるときに強盗が入ったということで、逮捕された男も重傷を負っていた。
判事はもうすぐ退官という事情もあり、男の負った傷が
自分自身でつけることは不可能ということから、無罪判決を下した。
退官後、ふとしたきっかけで元判事はその男と再会する。元判事に大変感謝をしている男。
それからしばらくして、元判事が老母と妻と息子夫婦と暮らす家の隣に新しい住人が引っ越してきた。
それは、その冤罪を晴らした男その人だった。

ここから、物語の視点は息子の嫁に移る。
姑や夫は隣人をよく思っているが、嫁はなんとなく隣人の妙な人懐こさに違和感を抱いていた。
彼女の不信感を敏感に感じ取った男は、巧妙に彼女を家族から遠ざけていく。
幼い娘を置いて家を出るところまで追い詰められる嫁。
しかし冤罪事件の被害者の親族の協力と、そして舅である元判事も重い腰を上げ、隣人のことを調べていく。
隣人男が、自分に優しい相手に対して無防備に接近していく習性があること、
そして相手があまりの馴れ馴れしさと独占欲に距離を置こうとすると、
「裏切られた」と激昂するということを知る二人。
かつての事件で無罪を勝ち取った「自傷できない男の怪我」のトリックもとける。
すっかり隣人男に丸め込まれていた姑と夫だが、いよいよ男の粘着質な態度に不信感を抱き始める。
男はそれを敏感に感じ取り、姑と夫を躊躇なく殺そうとする。
すんでのところで駆けつけた嫁と元判事。元判事はその手で隣人男を殺してしまう。

ラストは、有罪判決を受ける元判事。
しかし、何事も無難に控えめにこなし面倒なことを遠ざけようとしてきて、この事態を招いてしまった。
傍聴席には、家族たちがいた。自らで行動を起こすことによって、辛うじて家族は守れたのだった。おわり。

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【後味の悪い話】エドモント・ハミルトン 「帰ってきた男」

695 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/12/05(水) 17:50:52
エドモント・ハミルトン 「帰ってきた男」
ある男が目を覚ますと棺の中に寝かされていた。
男は病気で、勘違いから墓に入れられたのだ。
幸い地下ではなく納骨堂の中だったため、棺をこじ開けて出る事が出来た。
男はとりあえず自分の家に帰った。
だが妻を驚かせては悪いと思い、窓から家の中を覗いた。
中では、妻と男の友人が結婚を誓い合っているところだった。
仕方なく男は自分の息子夫婦の家に向かった。
そこでは息子夫婦が男の保険金を使って事業を興す相談をしていた。
男はそこへ出て行くのも悪いと思い、近所で電話を借りて友人にかけた。
しかしだれもまともに取り合ってくれない。

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【後味の悪い話】「使えない女」

675 名前:1/2 投稿日:2007/12/05(水) 05:56:03
題「使えない女」
主人公は顔はまずまず綺麗だが、
仕事もろくに出来ない 家事のやりくりも出来ない 子供を産む事も出来ない主婦。

専業主婦をしていたが、夫の会社が不況になりパートに出るように…、
でも仕事が全く出来ず周りに迷惑をかけ、馬鹿にされすぐにクビに。
家では買って来た食材をいつもいつもたくさん腐らせてしまい、家計簿の計算すら出来ずに夫に罵られる日々。
家計のやり繰りが全く出来ないので夫には秘密でサラ金で金を借り、
当然返せないので他のサラ金でまた借り…の自転車操業をするしかない始末。

必死で保険外交の仕事を見つけ、夫の反対を押し切り始めてみるが、
案の定仕事は出来ず 自分で自分の3000万の掛け捨て保険に加入。
月々の支払いは馬鹿にならず、また夫に罵られる。

夫の会社が倒産。

そして保険の仕事もまたクビになりホステスになる。
ホステスになっても仕事は出来ず客を怒らせまた罵られる毎日。

そんな時、待望の妊娠が発覚。子供が出来ない事で姑にずっと罵られていた彼女は大変喜ぶ

…が、夫は経済的理由から堕胎を希望。
ショックを受け病院から逃げる主人公。

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【後味の悪い話】プレゼント

643 名前:1/2 投稿日:2007/12/04(火) 15:29:05
SFで思い出した。プレゼントだったかな?短編小説。
地球上である遺跡が発見される。
遺跡の謎が解明されないまま月日が経ち、宇宙へ進出した人類はそこでも同じような遺跡を発見した。
続いて各惑星・各星系でも遺跡を見つける。
かつて地球型人類と全く違う文明が存在していたこと、
人類が宇宙進出に到達する遙か以前に星間航行を実現していたことに人類は驚喜した。
先人達の足跡を辿るように、人類は銀河全体へと広まっていった。

やがて人類は先人の故郷と思われる惑星を突き止める。
人類を導くように宇宙に点在する遺跡、謎に包まれたままの文明、それら全てが明らかになるかもしれない。
選りすぐった人員を探検隊に任命し、彼らは問題の惑星へと出発した。
宇宙船に入り込んだネズミに食料を食い散らかされたり、
罠を仕掛けても知恵をつけたネズミは引っかからなくなって駆除に難儀しながらも
一行は目的地へたどり着いた。

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【後味の悪い話】レイ・ブラッドベリ『雷のとどろくような声』

640 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/12/04(火) 14:35:11
レイ・ブラッドベリ『雷のとどろくような声』(1/3)
タイムトラベルが実用化された近未来
「太古の世界を訪れて恐竜を狩るツアー」が実現している

歴史を変えるわけにはいかないので
事故などで絶命する予定の恐竜をターゲットに選び
絶命予定時刻の直前に行ってハンティングする
獲物は当然持ち帰れない(それを喰う予定の生物に影響するから)
記念写真を撮るだけ 使った弾丸も回収する
空中に浮いた状態でセットされている足場から
踏み出すことも許されていない

全て あるべき歴史と現在の世界を護るための措置
例えば現地でネズミのような生物をうっかり殺したとする
それがやがて哺乳類となり 人間へとつながってゆく系譜に
身を置く個体だった場合 その道筋の人間は全て消滅してしまうことになる
ナポレオンやアインシュタイン コロンブスやキリストが
存在しなくなってしまう可能性すらある

何がどう影響するかわからないため
このような厳しい規制が掛けられている

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【後味の悪い話】御殿場事件

627 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/12/04(火) 04:55:49
御殿場事件
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%A1%E6%AE%BF%E5%A0%B4%E4%BA%8B%E4%BB%B6
712 :おさかなくわえた名無しさん:2007/12/03(月) 14:53:22 ID:h++JjPqn
冤罪といえば、すごいのがレイプ事件であったな。
女子高生がレイプされたと主張→少年グループが逮捕される。
でも逮捕された少年達は当日の犯行時にバイトしてたとか
飲み会やってる真っ最中だったとか完全にアリバイが成立している。
にも関わらず警察はスルー。

しかも肝心の被害者の証言がころころ変わって、
当日なんと出会い系で知り合った男と会っていたことが判明。
帰宅が遅くなって親に怒られるのが嫌だった女子高生が
「レイプされたことにしよっかなー」と発言したのを聞いていた。
それでも少年達は容疑者扱いのまんまで、最終的に有罪にされた。

なんつーかあまりにもあんまりな事件だ。

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【後味の悪い話】森村誠一の短編

598 名前:1/2 投稿日:2007/12/03(月) 23:08:36
確か森村誠一の短編だったか・・・
主人公は刑事。寝たきりの母親を殺害した男の事件を担当する。
殺したのは2人兄弟の兄(もしかしたら弟だったかもしれん。曖昧でゴメン)。
話によれば、寝たきりの母を挟んで兄弟で口論となり、
怒った兄が弟に向かって投げたポットが母親に誤って当たってしまったと。
結局過失致死罪で兄は送検される。

しかし主人公は疑問を持つ。
近所の人の話によれば、兄弟はとても仲がよく、激しい口論などするとは思えないとのこと。
調べているうちに、兄の乗った護送車が崖下に転落するという事故が起こる。
生存は絶望的と思われたが、駆けつけてきた弟は半狂乱になって
兄を助けようと危険もかえりみず崖下に下りようとする。
それを無理やりに引き止めて、主人公は疑問に確信を持つ。
「過失とはいえ母を死なせた兄をここまで思うのには、やはり何かある」
崖下の護送車から、兄は遺体で見つかった。

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【後味の悪い話】CSI:科学捜査班

447 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/11/29(木) 16:59:28
洋ドラから「CSI:科学捜査班」ラスベガスの方。
記録的な猛暑の中、乳児が車内で衰弱死する。
置き去りにした夫を責める妻を見て、不注意による事故と思われたが、
解剖の結果、体内から微量の
農薬が検出される。
園芸を嗜み、仕事先でも農薬を扱う妻が疑われたが、
捜査を進めるうちに、数年前、同じく幼い兄も死亡していることが分かる。
遺体を掘り返して検査するが、農薬は検出されない。
医師によれば遺伝病で死んだという。

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【後味の悪い話】海外ドラマ「デッド・ゾーン」

443 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/11/29(木) 14:00:39
海外ドラマ「デッド・ゾーン」から
主人公は触れたものの過去や未来を見通せる「ビジョン」という超能力の持ち主。
心臓病を患う高校時代の友人が訪ねてきて自分がこの先どうなるか見て欲しいと頼む。
移植手術が成功したビジョンが見えたと伝えると自暴自棄になっていた友人は喜んでパーティを開く。
パーティで主人公と友人の妹はちょっといい感じになるがそこでまたビジョンを見た。
それは妹が事故死してその心臓が兄に移植される光景だった。
主人公は彼の協力者の牧師に事情を話し、コネを使って移植待機者リストをいじって
友人をリストのトップにしてくれと頼むがそれによって今のトップの人が助からなくなるかもしれない、と断る。
そうこうする内に友人の容態が悪化し24時間以内に移植されなければ助からないと言われてしまう。
またビジョンを見た主人公は、自分と妹が何かのことで言い争い、飛び出して行った彼女が事故にあうことを知る。
喧嘩さえしなければ妹は助かる。問題は心臓だけだ。
牧師はリストをいじることはできないがドナーを探してくれている。しかし望みは薄い。
主人公は妹と事故を起こすはずの相手の所へ行き、出かけるのを防ごうとして相手に触れるとビジョンが見えた。
飲酒運転で妹と事故を起こす未来が変わりそのまま走り続けると、なんとスクールバスに激突してしまうのだった。
茫然自失で家に帰った主人公のもとへ妹が現れる。友人の事、牧師の言葉、事故のビジョンなどが頭を巡り
前に見たビジョンの通りに主人公は怒鳴り散らし、妹は怒って飛び出してしまう。
主人公も後を追い必死に呼びかけるが妹は引き返さず…
場面が変わり妹の墓に花をたむける主人公と友人。
「最初から知ってたなんて、君の気持ちを考えると……。牧師とも話をした。彼は正しいことをしたんだ。
俺はこの心臓が妹のだと知って死にたくなった。だが変わらなきゃいけない。君はどうだ?」
「僕は何も望んでない。ただ分かってほしい。彼女にわかってもらいたい」

文中の「妹」は全部友人の妹。
未来のビジョンを見る回は悲劇を回避する話ばかりだったので、
運命のままどうしようもなく悲劇を迎えたこの回は切なかった。

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【後味の悪い話】東京バビロン バナナの話

437 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/11/29(木) 11:09:22
>>436
バナナの話も嫌だった、霊能者自分の怒りをぶつけただけ。血まみれバナナ…

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【後味の悪い話】東京バビロン

436 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/11/29(木) 11:04:48
ちなみに他にも後味悪い話が多い。
前述の心優しい霊能者主人公は、移植を待って死にかけている少年と知り合う。
悩んだ末に自分の臓器を少年にあげようと決心して母親の元に向かうが、
息子のことでノイローゼになっていた母親は、
「あなたの臓器をちょうだい」と錯乱して刃物を持って襲いかかる。
主人公はめっぽう強いはずなんだが、母親に手を挙げられず防戦一方。
そこに主人公の友人がかばいに入って刺され、失明する。
激しく後悔する主人公。

な話もある。

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【後味の悪い話】CLAMPの昔の漫画。

421 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/11/28(水) 21:27:16
CLAMPの昔の漫画。
主人公は心優しい霊能者。
神社で呪いをかけてる女性を見つけ思わず邪魔をする。
事情を聞く主人公に女性は涙ながらに語る。
幼い娘が変質者に殺されたこと。
しかし変質者は犯行時まともじゃなかったという診断が出て無罪になったこと。
このままじゃ娘が浮かばれない。
法律が裁けないというなら、私も法律が裁けない方法で復讐してやるんだということ。
事情を聞いた主人公は、女性の気持ちはわかるがそんなことしても娘は喜ばない、
復讐なんて忘れろと説得する。
しかし女性は聞き入れず号泣するばかり。

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