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【後味の悪い話】藤沢周平「ちきしょう!」

680 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう 投稿日:2007/07/29(日) 04:14:29
藤沢周平の時代小説「ちきしょう!」
—————————————————-
舞台は江戸時代。やや頭が弱く不器用だが気立てのよい女がいた。
夫と幼い子供と3人で幸せに暮らしていたが、夫が事故死してしまう。
女は子供を抱えて必死に働こうとするが、内職は不器用でさっぱりうまくいかない。
やむを得ずこっそりと夜鷹(街娼)をして子供を養っている。
ある晩、子供が病気で寝込んでおり、薬代を稼ぐために女は夜の街に出る。
今晩はなんとしても客をとらねばならない。
一方、同じ街を大店の若旦那が歩いていた。
許嫁が決まり、放蕩を叱られ馴染の芸者だかを親の手回しで隠されてしまい、
遊ぶ金も押えられて憤懣やるかたない。
そんな若旦那の袖を、一人の夜鷹の女が引く。
「金がないから」と振り払おうとする若旦那だが、冗談だと思ったのか
なおも誘ってくる夜鷹の女が案外美人なのに気を惹かれ、了承する。
しかし手持ちの金がないので事が終わるとそのままとんずら。
夜鷹が追いすがるが振り切って逃げてしまう。

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【後味の悪い話】JIGSAW デッドオアアライブ

634 名前:映画ねたばれ1/2 投稿日:2007/07/28(土) 22:39:16
ついさっきレンタルDVDで見た映画、「JIGSAW デッドオアアライブ」というのが後味悪かった。
まだレンタル屋で新作扱いだと思うから、これから見ようと思ってる人は読みとばしてください。
変な邦題が付いてるけど、原題は「BROKEN」というらしい。

主人公はまだ幼いひとり娘のいる中年女性。
ある日、目を覚ますと顔やいたるところ傷だらけの状態で柩のような箱に閉じ込められていた。
その状態で丸一日ほど放置されるが、何とか箱から出ることが出来る(犯人の意思で出されたっぽい。
とにかく娘が心配で、名前を呼びながらどことも知れない森のなかをさ迷うが、その後突然に殴られ気絶。

目が覚めると首にはロープ、木に縛り付けられ不安定な足場の上に立たされていた。
足場が崩れると首が絞まってしまう…逃げるためにはロープを切るしかなかった。
実は主人公の腹部にはカミソリが埋め込まれていた。
犯人はそのカミソリを取り出してロープを切れというのだ。
恐ろしい行為だが、主人公は娘を思う一心でそれをやり遂げる。
その後戻って来た犯人は主人公の傷を手当してやり、そこから深い森のなかで共同生活が始まる。
主人公は鎖で繋がれていて、犯人に対して決して心を開かないのだが…

何度か逃げられるチャンスがあるもののことごとく失敗。
しかし、犯人が連れてきた新たな被害者女性が連れて来られたことで生活が少し変化してくる。
そんなある日、新被害者女性が犯人を油断した隙をついて襲い、逃げ出そうとしたことがきっかけで
主人公も自由になれるチャンスが巡って来る。ここでやっと犯人に逆襲!犯人あぼーん!
一ヶ月以上にもわたる最悪の生活に終止符を打ち、晴々とした表情で立ち去る主人公なのだった。

と、ここで終わっても、ところで娘は無事なんか?とかいろいろ気になるんだけど
物語はここで終わらなかったよ…

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【後味の悪い話】『サンタクロースがやってくる』

629 名前:1/3 投稿日:2007/07/28(土) 21:20:50
取り敢えず私も楳図氏ネタで一本。
『サンタクロースがやってくる』
 新聞部のゆみ子は仲間と一緒に担任教師の自宅で行われるクリスマスパーティーに参加する。
 妻を失い、幼い一人息子と二人で暮らす教師は、その場で自らの生い立ちを語る。

 彼は生まれてすぐに両親を失い、祖父の手一つで育てられてきた。
 祖父はハト笛を作ってはそれを売り、貧しいながらも生活を支えていたのだった。
 しかしついに病床に就いてしまい、彼らを世話するために遠縁の叔母がやってくる。
 叔母は厳しく、甘やかすからと祖父との交流も断たれ、幼い彼は涙に暮れる日々を過ごしていた。
 そんなある日、祖父は死期を悟ったのか叔母に大きな皮袋を用意させる。
 その夜、祖父は朽ちそうな手で袋に玩具を詰めていた。
 その風景を垣間見た彼は、見てはいけないものを見たかの様なバツの悪さを感じるのだった。

 12月25日。傍らに彼を呼び出した祖父は
 「これはじいちゃんが一番熱心にこしらえたハト笛じゃ」とハト笛を手渡す。
 「誰にも見せてはならんぞ。誰にも内緒じゃ。どうしても辛い事があったらこれを吹くのじゃぞ・・・」
 その言葉を最後に祖父は息を引き取った。
 例の皮袋を一緒に墓へ埋める事が、叔母へのただ一つの遺言だった。

 彼は叔母に引き取られる事になった。
 叔母は確かに容赦なく厳しかったが、それはあくまで彼への教育であり、叔母の涙もろい一面や
 情に厚い人柄を知るにつれ、自分がいかに甘やかされて育ったかを痛感する。
 次第に活発な少年に育つにつれ、祖父の事も忘れるともなく忘れてゆき、
 あのハト笛の行方も分からなくなってしまったのだった。

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【後味の悪い話】「漂流教室」

622 名前:1/2 投稿日:2007/07/28(土) 17:16:22
有名な漫画だけど後味悪かったな。
「漂流教室」

ある日、主人公の少年の通う小学校が授業中に突然、大きな地震が起きる。
しばらくして、主人公達が外を見ると、そこは地平線まで砂だけの砂漠のど真ん中。
おまけに、周りを探索しに行った先生達は、四足で追いかけてくる化け物に食い殺される。
学校にいたほとんどの大人は、化け物に食われ
低学年の子供達は、空を飛んで帰れると集団で屋上から飛び降りる。
残り少なくなった子供達も、考えの違いから二分し、
食料を奪うたために殺しあったり、
迷い込んだ鼠により蔓延したペストに感染したりと段々と人数を減らしていく。
ついに、外へ探索に出かける必要に迫られ
外へ出て行く主人公達だったが、そこで主人公達はこの場所が
自分達がいた町の未来の姿…地球の未来の世界であることを知り、
また、四足の怪物が未来の人間の姿ではないのかという考えにいたる。

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【後味の悪い話】夏の葬列

546 名前:1/2 投稿日:2007/07/27(金) 19:57:12
国語の教科書に載ってた話。うろ覚えのため細部は脚色。
ある寂れた田舎町に、一人の男が訪れた。
実はここはかつて彼が住んでいた土地、しかし忌まわしい記憶のある土地だった。

当時はまだ第二次世界大戦中だった。
生活は大変であったが、彼にはとても仲の良い年上の少女がいて、
毎日の様に一緒に楽しく遊んでいた。

ある日の事。その少女は真っ白なワンピースを着てきた。
戦時中と言う事もあり、まわりはみんな薄汚い色のもんぺを着ている時代である。
彼の目には、まるでお嫁さんのように美しく映った。
「そんな目立つ色の服を着ていたら戦闘機の目印になる。早く着替えて来い」
通りがかった大人の言葉も聞かず、彼はそのままで居るように言った。

その直後、轟音と共に戦闘機が飛来した。
場所は田んぼ道の真ん中。これでは狙い撃ちされてしまう二人は必死で逃げ出した。
しかしすぐに彼は足をもつらせ、その場に倒れてしまった。
それに気付いた少女が引き返し、彼に手を差し伸べる。
その時彼の脳裏に有ったのは、ただただ彼女の白いワンピースだった。
―戦 闘 機 の 標 的 に な る―
次の瞬間、彼は少女を思い切り突き飛ばした。
驚いた表情のまま倒れる少女、そして直後に降り注ぐ銃弾。
少女の体が跳ねる。赤く染まるワンピース。

その後、少女は病院に担ぎ込まれたが、彼はすぐに引っ越してしまったのでどうなったのか知らない。
だが、あの赤く染まったワンピースが彼の脳裏から離れる事は無かった。

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【後味の悪い話】サンデー紙上で人肉食いを掲載して回収騒ぎになった漫画

536 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/27(金) 17:10:40
マイナス
色々と気を使う人生を送っていた教師がとうとう切れちゃって
人に隠れて凶行に走るようになる話 教師は見た目には美人で優秀で控えめなすんばらしい人

教師連中の中で一人だけ英語ペラペラなその教師は、
日本語がろくにしゃべれない外国人教師の担当をする事になる。
外国人はとても礼儀正しい人なのだが、周りが英語を解さない事を利用して
教師は卑猥だったり乱暴だったりする通訳ばかりを行い、
外国人は周りから孤立していってしまう。

そんな時、帰国子女の女子生徒が外国人に近寄る。
実は英語ペラペラな彼女は、教師の凶行をただ一人だけ見抜いていたのだ。
騙されていた事を知った外国人は教師から距離を取るようになる。
怒った教師は女子生徒を襲い、全裸にして大また開きの状態で校内に縛りつけて放置する。
女子生徒は不登校になり、外国人は理解者を失ってしまった

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【後味の悪い話】陸上自衛隊が初の海外派遣

519 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/27(金) 14:09:03
陸上自衛隊が初の海外派遣としてカンボジアに行った1992年頃の話だと思う。
隊員が性感染病に感染しないように公費でコンドームを支給する、という話があった。
で、とあるおばさんがこの話に怒り、批判の投書をした。
まあ国民の税金で事実上買春の道具を支給するみたいのに疑問を持つ人はいるだろうし、
その趣旨自体は賛否はともかくそんなに極端におかしなものでもなかった。
ところが、男性の性的欲求には個人差がある、という部分で、
そういうことが頻繁に必要な人もいれば、
「私の夫のようにたまにしか必要ない人もいる」と、どう考えても余計なことを書いた。
このおばさん怒りに燃えてあちこちのメディアに同じ内容の投書をしまくったらしく、
そしてたぶんその部分があんまり可笑しいんで多くのメディアで採用され、
俺が見ただけでも3つには載っていた。少なくともそのうち1つ(朝日新聞だったか)には
実名もおおざっぱな住所も載っていた。VOWネタにもなったし。
夫がサラリーマン等だったら職場ですごく恥ずかしかったろう。
あの夫婦その後どうしたかな。

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【後味の悪い話】巨人獣

459 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/26(木) 16:09:49
巨人獣を思い出した。
ある日いきなり体が巨大化して社会全体から疎まれて
追われて無人島に逃げ出すが、攻撃しかけられてあわや…
ってところで続きがない。
さすがダイソーコミック。



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【後味の悪い話】藤子・F・不二雄「超兵器ガ壱号」

455 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/26(木) 15:43:28
漫画。
ある日、地球に巨人の宇宙人が現れる。
その巨人の協力で、第二次世界大戦は日本軍の大勝利!
巨人は一躍英雄となり、チヤホヤされる。
ところが、戦争に勝ってしばらくすると
「食費が掛かる」「裏切られるかも」等の理由で疎ましがられるようになる。

軍は、巨人を毒殺することにする。
しかし、毒を盛る係りは巨人と仲が良かったのでどうしても殺せない。
巨人に全てを打ち明け、「自分の星に帰るんだ!逃げろ!」と進める。
しかし、巨人は「嫌だ、自分を敬ってくれた、この国で死ぬ!」と帰ろうとしない。

するとその時、UFOが飛来。
中から、さらに大きな宇宙人が現れ
「おお、無事だったかチビ。さあ帰るぞ、チビ!」

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【後味の悪い話】コールドケース

389 名前:「コールドケース」蝶々 1/3 投稿日:2007/07/25(水) 23:54:24
母娘がアパートの窓から落ちて娘は死亡、母親は意識不明の重体。
犯人は見つからないままだったが2年後に母親の意識が戻ったことで再捜査となる。
しかし母親も事件当夜のことは覚えておらず、”寝室の男が殴る”とか意味不明のことしか言わない。
娘が虐待されていたのかと調べるがまわりの人間は
母親はものすごく子供を可愛がっていてそんなことは絶対ないと言う。
捜査をすすめるうちに何人かの容疑者があらわれる。
・母親の元彼。最近になって母親の家のビデオデッキを質屋に売り飛ばしていた。
・保護監察官。娘にいたずらしようとしていた傾向あり。
・母親の義父。昔母親に暴力と性的虐待を加えていた。
・黒人のピザ屋。事件当夜にアパートで目撃されている。

母親は子供の頃に義父に虐待されていて、10歳になるまでに二度も性病にかかっていた。
(そのせいかちょっと精神的に不安定な感じが見られる)
17歳で妊娠(たぶん義父の子ではない)、娘の父親は逃げたため母親は一人で娘を育てていた。
母親は子供をとても可愛がっていたが娘を車に乗せたまま飲酒運転で捕まり、保護観察処分になっていた。
この保護監察官が娘に対してあやしい態度をとるので母親は寝室に隠しカメラをつけていた。

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【後味の悪い話】深谷忠紀『蒔いた種』

358 名前:1/2 投稿日:2007/07/25(水) 18:50:36
深谷忠紀『蒔いた種』
日本は完全に老人国となり、同時に、十年ほど前から酷い食糧難にあった。
北半球全域を襲った四年つづきの大異常気象によって、アメリカをはじめとする世界の国々が
自国民の食料を確保するために穀物の輸出を制限し、
同時に三百海里宣言を行って、日本を世界の海から締め出してしまったからだ。
そんな中、日本では七年前から食料は配給制となり、それと並行して、
東北のX県とZ県に老人だけの県―福祉県が建設された。
福祉県の上空には強力な磁器バリアが張っており、飛行機などは飛行できない。
マスコミの報道によって人々の不安が煽られ、混乱が起きないようにするため。と言うのが政府の説明である。
また、福祉県では満六十歳以上の老人全員に全国共通の試験を課し、その成績によって
待遇がA,B,Cと三段階にランク付けされる。主人公のQ氏は、Aクラスに入れるように、
老人用の予備校に通い、必死で勉強している。
自殺もせず、自棄にもならず、あらゆる困難と誘惑を乗り越えてきた。

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【後味の悪い話】メタルギアソリッド3

348 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/25(水) 13:53:44
PS2のゲーム「メタルギアソリッド3」の話
ザ・ボスは主人公ネイキッド・スネークの師匠であり、伝説の英雄。
第二次世界大戦でコブラ部隊という特殊部隊を率いて多大な戦果をあげ、
イギリス陸軍特殊部隊であるSASの立ち上げにも携わっており
「特殊部隊の母」「ヴォエヴォーダ(戦士)」との異名を持っている。
ゲーム中、彼女が突然ソ連に亡命、特殊核兵器を開発している部隊と合流する。

主人公は兵器の破壊とザ・ボスの暗殺という指令を受けゲームは進行する。
なんだかんだで兵器も破壊してザ・ボスも倒したが、実際には彼女の亡命は
アメリカが仕組んだ偽装亡命で、ソ連側の大佐が持っていた多額の金
(あと5回は世界大戦を行えるといわれる額の「賢者の遺産」)
を手に入れることが目的の任務だったことが判明。

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【後味の悪い話】川島誠「電話がなっている」

334 名前:電話がなっている 1/2 投稿日:2007/07/25(水) 11:54:39
川島誠の「電話がなっている」という小説。
この世界では、中学三年の期末テストの結果によって、
すべての人が15段階のランクに分けられ、将来が決まる。
主人公は上から4番目のA-4ランクに入ることができた。
超エリートではないにせよ、一般地方公務員くらいは保証されているランク。
その合格発表がされた夜、主人公の家の電話がなる。
主人公は、その電話が「君」からだとわかって、
布団をかぶってベルの音をやりすごそうとする。

主人公と「君」は幼なじみで恋人どうしだった。
平凡な主人公に対して、「君」は頭もよく、人目をひく美少女。
成績のいまいちだった主人公がそこそこのランクに入れたのも、「君」が指導してくれたおかげ。
主人公は「君」と幸せな家庭を築くことを心に誓っていた。
ただし「君」には少し変わったところがある。
初潮が来たとたん、「早く一度に大人になってしまいたいから」と、
恋人である主人公ではなく嫌われ者の音楽教師と寝て、その次の日に主人公と寝る。
それを主人公に責められても、「音楽教師とはもう口もきいてないんだし、
1日の差なんだから何が問題なのかわからない」と言ってのけたりする。

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【後味の悪い話】ハッピーファミリー

314 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/24(火) 21:14:52
同じ作者のハッピーファミリーって話も後味が結構悪かった。
小学生の少年が本気で実母に惚れこんでいて母を取り合って父と
度々戦うって話だが、雰囲気は明るいし、まだ小学生だから母にキスしたりしても絵的には可愛いだけ。
だが中学生編になり、肉体的にはもう大人だし精神的にも育った少年は母への思いを隠すようになる。
母は「前は心配になるぐらいなついてきたのにもう大人になったのね」という反応。
実際は少年は益々母への思いを募らせて生々しい夢見たりするまでになり、
「幸せな家庭が憎いから、そういう家庭を壊したい」と言う被虐待児な双子の協力を得て、
両親を仲違いさせて離婚させようと目論む。
父とすれ違い続ける母は元気を失って行く。ラブラブ夫婦だっただけにかなりひどい状態。
少年の陰謀など知らずに、それでも母は少年には気丈なふりをするが無理がある。
そんな母の姿に、自分が母を悩ませている元凶だとは知りつつも、
母にとって自分は悩みを話せるような相手ではなく、ただの子供でしかないのだと少年は落ちこむ。
そして、たとえただの息子としか見てくれなくて男とは意識してくれないとしても、
それでも父と愛し合い幸せそうに笑う母が好きだったのだと気づき、少年は離婚計画を中止した。

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【後味の悪い話】ミルクジャンキー

397 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/26(木) 01:22:54
ちょっと前に上で出たフジリューのミルクジャンキー
うろ覚えなとこあるんだけどそこは許して
無法地帯をひとりの少年があるものを探してさまよっていた。
その少年は背が低いのをとても気にしていて、探しているものとは背が高くなる薬だった。
ほどなくして少年は「暗黒薬局」と書かれたマンホールに辿り着いた。
その蓋を開けて中を降りていくと、そこには一人の女がいた。
女は自分を薬剤師のバレンタインと名乗った

「ここに来れば背の高くなる薬を買えるんだって」

少年は聞いた。
するとバレンタインは少年に歩みよってきた。
近くに来ると、バレンタインはとんでもなく大きな女性で、
その身長はゆうに2m半はあることがわかり、少年はギョッとした。
しかし少年は物怖じせずに自分の想いをバレンタインにぶつけると、バレンタインは

「秘薬を処方しましょう」

そう言って一瓶の牛乳を少年に差し出した。

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【後味の悪い話】三原ミツカズ「DOLL」

275 名前:1/2 投稿日:2007/07/24(火) 15:40:36
三原ミツカズのDOLLって漫画。
どの話にしようか迷ったけど、3巻のDOLLHOUSE。
舞台は近未来日本、生活様式はあまり変わらないけど、メイドロボのドールが発明されている。
高価だけど有能で美人、持ってるとセレブで憧れの対象って感じ。
このドールと人間にまつわる話がオムニバスで描かれています。そのうちの一話。
主人公は父母息子の三人家族。
息子の願いは「パパとママが仲良くしてくれること」
息子は毎朝泣きながら算数のプリントをやっている。
母は「パパのようにならないように、将来のため」という典型的教育ママ。
近所のスクラップ工場で見つけた人形の首が唯一の相談相手。
なぜか土曜は特に母の機嫌が悪く、よく叩かれるが、
ある土曜、塾の帰りに父の車に乗り込む女性を見て、その女性がすべての元凶なのだと思う。

母の生き甲斐は息子を立派に育てること。
夫のシャツに残る香水の匂いや口紅の跡から浮気を疑っている。
隣の家の主人が昇進が早くて、ドールを買ったり自慢するのが気に食わない。
唯一の自慢は、隣の家の息子と同じ塾に通うが、もっと成績の良い自分の息子。
ある日、寝室から挙動不審に出てくる夫を見つける。土曜出勤だというがあやしい。
化粧道具を見ると口紅が無くなっていた。
夫が浮気相手にプレゼントするために盗んだのか?
そんな夫が情けなく、ますます教育に力を入れる。

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【後味の悪い話】 お父さんは 狂っている

265 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/24(火) 14:08:34
10:名無しさん@恐縮です :2007/07/22(日) 17:26:29 ID:FwVM1Y4k0 [sage]
学校から帰って台所で麦茶を飲んでいると
床下の収納スヘ゜ースに死んだお母さんが押し込められているのに気がついた
隣の部屋からお父さんが出てきた
「由美?、お母さんは他に好きな人がいたんだ、お前のことも捨てて
 出て行こうとしていたんだ、だからけんかになってさっき殺してしまった」
と泣き出した

私はお父さんを警察に突き出すつもりはない
このまま二人で暮らしていこうと思った

着替えのため自分の部屋に行くとメモ帳の切れ端が落ちていた
「由美、?逃げて お父さんは 狂っている」

あなたなら、お父さんと、お母さん、どちらを信じますか?

↑これ有名なコピペなんですか?

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【後味の悪い話】ジョージ・オーウェル「1984年」

245 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/24(火) 07:28:34
ジョージ・オーウェル「1984年」
1940年代に書かれた小説でスターリン独裁と管理社会を批判する長編

主人公は社会主義体制下のイギリスで情報と世論操作に関わる部門に勤める公務員。
世界は3つの巨大な独裁国家に分割され、3国は同盟を組んだり裏切ったり常に戦争状態にある。
主人公の所属する国家では、国民全体を全て「党」が監視するシステムがしかれていて
独裁者「ビックブラザー」が長年にわたり支配している。
主人公は内心「党」の方針に疑問を抱いているが、隠し切って暮らしていた。
ところが、別の方法で党に反抗する同僚の女性と親しくなったことで、
次第に党への批判を口にするようになるが信頼していた人間に密告され、逮捕される。

主人公は陰惨な拷問を受け、心から「党」を愛するよう完全に洗脳され、釈放される。
そして、本心から洗脳が完了したと確認されてから、本人が満足したまま処刑されて終了。

この小説はストーリーより、構成している理論がすばらしくて
あ、こりゃ絶対この独裁体制破壊できないって納得させてくれる。

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【後味の悪い話】レンタル・チルドレン

231 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/24(火) 01:49:49
山田悠介のレンタル・チルドレンを読んだ。結局何なのかわからないし
小説としては微妙だけど、後味は悪かった。既出ならごめん
主人公は2年前に最愛の息子を亡くした里谷。
ある日里谷は、兄から「レンタル・チルドレン」の話を聞く。
それは孤児を2週間レンタル、気に入ったら購入も出来る、というもの。
息子が亡くなってから抜け殻のようになってしまった妻と二人でレンタル会社P.I.に行くと、
そこには亡くなった息子、優にそっくりの子供が。
妻はその子を息子だと思い込んでいるようで心配だったが、
抜け殻だった妻が昔のように明るくなったこともあり、すぐさまその子をレンタル、そして購入へ。
しばらくは3人仲良く暮らしていたのだが、購入した「優」に異変が。
皮膚が早老病のようにぼろぼろになってきた。妻は狂ってしまっているのか、全く気づかない。
病院でも原因はわからず症状は悪くなる一方で、気味が悪くなった里谷はとうとう優を捨ててしまう。
だが優は、歩いて自分を追いかけてきた。
怖くなった里谷は家を引越し、何かがおかしいと感じ始め、P.I.を独自に調査する。

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【後味の悪い話】J.R.R.トールキン教授「シルマリルの物語」

227 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/24(火) 00:54:04
J.R.R.トールキン教授の「シルマリルの物語」。
「指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)」の数千年ほど前の時代の話。
この世界でのエルフは殺されない限り基本的に不老不死で、
大雑把に3種類くらいの種族に分かれている。
西の神々の国で暮らしていたエルフの王の息子が、「シルマリル」と言う宝石を作る。
光っててきれいでなんか力があって、不浄のものが触れると手が焼けるとかそんなの。
その宝石(三つセット)を、もとは神々の一人だった冥王(「指輪」の冥王の上司)が
エルフの王様を殺して奪い取り、中つ国(多分ヨーロッパがモデル)に逃げ込む。
王様を殺されたエルフの部族(A族とする)は、仇討ちとシルマリルの奪還のために中つ国へ赴く。

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【後味の悪い話】児童虐待小説

200 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/23(月) 18:28:01
後味悪い小説ゆーと児童虐待小説で有名なジョン・ソールがなかなか・・・。
あのケッチャムの隣の家の少女に並ぶほどの作品がいくつもあるのでオヌヌメ。
ただしどれも似たり寄ったりで、どれか三冊読んだらあとは読まなくていいです。
デビュー作の暗い森の少女が評判いいですが、個人的には惨殺の女神が好きかな。

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【後味の悪い話】松本清張「一年半待て」

169 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/23(月) 11:12:11
松本清張の「一年半待て」
田嶋陽子みたいな主人公は、ある女性の裁判を応援する。
夫を殺した妻が自首したのだが、妻の境遇は同情に値するものだった。
夫は定職にも就かずぶらぶらと遊び暮らし、生活は妻が一人で支えていた。
酒を飲んでは妻や子供に暴力をふるい、妻の友人に手を出し浮気をしていた。
そんな生活の中で妻は発作的に夫を殺してしまったのだ。

当初から妻への同情の声は高かったが、主人公は更に煽って妻の無罪に向けて奔走した。
結果、懲役三年執行猶予二年の判決が下った。
主人公は控訴して無罪を勝ち取ることも考えたが、妻は罪に服す道を選んだ。
理由はどうあれ自分は夫を殺した、償いをしたいと。感心した主人公は妻の気持ちを尊重する。

裁判が終わって数日後、主人公の元を一人の男が訪ねた。
妻の裁判は本当に正しかったのか。嘘はなかったのか。男は無礼な質問をぶつけてきた。
無礼をわびながらも男は語り続けた。妻はある男に恋をした。しかし妻は夫がいる身である。
惚れた男が出来たから別れてくれとは言えない。ふしだらな女と後ろ指を指されたくはない。
ならどうすればいいのか。夫が死ねばいい。
しかし健康な夫は死にそうもない。夫を死なせるには工夫が必要だろう。
何より罪に問われてはまずい。夫を殺しても罪に問われない細工が必要だ。
それには時間がかかる。妻はその期間を一年半と踏んだ。

夫が仕事を辞めるようにし向け就職活動の妨害をした。
気分転換に酒を飲ませ続け、アル中になるようにし向けた。
セックスを断り続け、友人と出会わせ二人きりになるようにし向けた。
後は簡単だ。気が小さい夫は転がるように坂を下っていった。
夫を始末した後は予想通り世論が支えてくれた。

話を聞いた主人公は怒りと動揺を覚えながら聞き返す。「証拠はありますか?」
「証拠はありません。でも彼女は私のプロポーズに『一年半待って』と答えました」
話し終えた男は去っていったが、主人公はいつまでも立ち直れなかった。

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【後味の悪い話】死に追いつめるきっかけ

167 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/23(月) 11:03:02
松本清張の短編を思い出した。
かなり記憶が曖昧で途中改変してる可能性があるが。
快活で有能で仕事は順調、美人の妻に一戸建て、誰からも好かれる好人物の男性が自殺する。
実は男性は極度のコンプレックスの持ち主で小心者だった。
毎日必死で好人物の仮面を取り繕い、ストレスが溜まると
自分を罵倒するテープを繰り返し聞いて精神の安定を図る変人だった。

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【後味の悪い話】「愛のショーゲキ」

160 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/23(月) 10:19:34
昔、世にも奇妙な物語でやってた話で、原作は確か「愛のショーゲキ」って小説。
うろ覚えなんで脚色入ってたらごめん。
主人公の青年は、とある資産家一家宅に下宿する。
その家には、資産家の娘である美しい少女がいた。
なぜか少女を奴隷のように扱い、虐待する資産家一家。
少女の美しさもあり哀れに思った青年は、優しく接しようとするが、いつも避けられてしまう。
だがある日チャンスが訪れ、青年が少女に優しい言葉をかけた瞬間、少女は謎の発作を起こして倒れてしまう。

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【後味の悪い話】課長島耕作

130 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/22(日) 22:48:27
課長島耕作の中から一エピ
インドネシア支店に、島と同期のものすごく仕事はできるが
性格は最悪で意地の悪い男がいた。
島を目の敵にしていて、現場でもことごとく対立するし
そいつのために、何度も失敗させられそうになるが、
ようやく少し打ち解け、ついには一大プロジェクトを協力して成功させる。
その夜、二人でしみじみと飲む。
しかし現場のテロに巻き込まれてしまう。
その男は撃たれ、瀕死の状態。島に抱きかかえられる。
虫の息で男は
「実は、おまえのことが好きだったんだ。好きだからひどい態度をとってしまった。
 おまえに抱かれて死ねる。本望だ」
ツンデレ告白キタ━━━━(°Д°)━━━━!!!!
島、こんなことならセックスしてやればよかった、と号泣してエンド。
次の章からはまた女あさりに励む島でした。

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【後味の悪い話】ヴェルンドの歌

964 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/20(金) 17:09:11
北欧神話関連の本に載ってた『ヴェルンドの歌』。
ある兄弟達のもとにヴァルキューレがやってきて、彼らはヴァルキューレたちをそれぞれ自分の妻にする。
暫くの間平和に暮らしていたものの、7年経ったある日ヴァルキューレたちは神様のところに帰っていく。
ヴァルキューレを追って兄弟たちは家を出て行ったきり戻ってこなくなるのだが、
末の弟ヴェルンドだけは家に残って妻(ヴァルキューレ)が戻ってくるのを待つ。

ヴェルンドは腕の立つ鍛冶屋だったので、
妻が戻ってきたときのためにと思ってアクセサリーを作っていくことにした。
ところがその噂を耳にした王様に捕えられてしまい、ヴェルンドは足の腱を切られたうえ
離れ島に幽閉されるかたちになり、王の宝石職人として無理矢理召抱えられることになってしまう。

王からなんのいわれもなく受けたこの酷い仕打ちにヴェルンドはふつふつと怒りをたぎらせる。
そんなある日、王の子供達がヴェルンドのところにやってきた。
ヴェルンドはこの王子たちを騙して彼らの首を刎ね、頭蓋に銀箔を貼って器にし、
眼球を宝石に造り替え、その歯をネックレスにして王と王妃に献上する。

そして腕輪が壊れたので直してほしいと言って仕事場にやってきた王女に酒を飲ませて前後不覚にしたうえでレイプ。
ヴェルンドはかねてから秘密で造ってあった大きな翼を使って離れ島から逃げ出し、
最後に王様のもとに向かい全てを洗いざらいぶちまけた後、そのまま遙か彼方に飛んでいってしまいましたとさ。

何の罪もないのにヴェルンドにかなり惨い方法で殺された王子たちが可哀相。
あと、冒頭のヴァルキューレが途中で助けに来てくれるのかと思ったのに
以降まったく登場しなかったのが微妙。いったい何のために出てきたの?

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【後味の悪い話】「女か虎か」

953 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/20(金) 16:28:52
作者は忘れたけど、「女か虎か」って短編。
ある男がある国の王女と恋に落ちるが、それが国王の知るところとなり
男は捕らえられてしまう。(身分違いか何か)
男はその国に昔から伝わるある方法で裁かれることになる。
その方法とは、罪人に二つの扉のどちらかを選ばせ、を開けさせるというもの。
一方の扉の向こうには虎がいて、そちらを選んだ罪人は食い殺される。
もう一方の扉の向こうにはすばらしい美女がいて、そちらを選んだ罪人は
それまでの事情は一切無視で強制的にその美女と夫婦となり暮らす。
(多分男限定の裁判法なのだろう)

二つの扉の前に立たされたその男は、性格からして恋人の王女が
どちらの扉が女でどちらの扉が虎か、調べて掴んでいると確信していた。
実際、王女は手を尽くしてその情報を知っていた。
裁きの様子を父王とともに見に来ていた王女は、何気ない仕草で片方の扉を示す。
男は疑うことなく扉を開ける。

物語はここで終わっている。
もし虎の扉を開けば、男は死ぬだろう。
もし美女の扉、王女よりもはるかに美しい女が待っている扉を開けば、
男はその美女と一生幸せに暮らす事になるだろう。
果たして王女が教えたのは、どちらの扉だったのだろうか。

という、「結論は読者の判断に委ねます」話。
王女がどちらを教えたにせよ、もやもやとした思いが残る気がする。

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【後味の悪い話】風の杜夜話

943 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/20(金) 12:26:14
風の杜夜話
風宮高王(たかお)は骨董品と花を売る店のオーナーで、ある特殊な能力を持つ。
それは骨董品(自分の家の蔵から出している)に宿る念と共鳴してしまい、
時にはその念の宿った時代へと精神だけタイムスリップしてしまうというもの。
また、共鳴しなくても時たまふいに精神タイムスリップを起こし、
同じ血の流れをくむ者、すなわち先祖の体に精神を宿してしまったりする。
(その間現代の体は原因不明の寝たきりという感じ しばらくすると戻る)
先祖の体に宿ってる間は、基本的に先祖の視点で物事を見れるだけで、
先祖の体を乗っ取って操ったりとかはできない。
これらは特に役立つ力ではないが、能力を持っている人は一族の土地と馴染みやすいとかで、
その代で一番力の強い者が当主になるのが慣わしで、高王は特に偉い事はしてないが一応当主。
先代当主は高王の父である若王だった。若王もまた、かなり強い力を持っていたらしい。

ある時、いつものようにどこかの時代に精神タイムスリップしてしまった高王。
いつもは見聞き程度の感覚しか得られないのだが、今回はいやに感覚がクリアで、
草で手を切ってしまった痛みさえ、まるで自分自身が傷ついたように感じられた。
それにいつもは自分が宿った先の『体』が勝手に動いたり歩いたりするのを感じるだけなのに、
体の主導権すらも高王の元にあり、不思議に思いながらも高王は元の時代に戻るまでの暇つぶしに
『体』がどこの時代の先祖なのかを知ろうと、うろうろと歩いてみる。
と、そこで美しい尼に出会った。話しているうちに、彼女が自分の先祖であると知る。
だがある疑問が浮かぶ。現代で見た事のある文献によると、
その時代、風宮の一族は戦に破れ、一人の姫君を残して滅ぼされかけたという。
結局はその姫君の子たちがまた一族を復興させたわけであり、その姫君=尼なのだろうが、
ならばこの『体』は誰なのか、他にも生き残りがいたのかと高王は不思議に思う(先祖にしか精神は宿れないから)
それにそもそも、生き残りの姫が尼ではどうして子孫を残せたのかとも。

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【後味の悪い話】「ひとにぎりの未来」の「コビト」

904 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/19(木) 18:33:51
見世物小屋で見世物にされてた小人助けて選挙権与えたら
地下に隠れてた仲間がぞろぞろ現われて政権奪い取られて
小人たちに支配されるようになっちゃったってのも星新一だっけ?

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【後味の悪い話】星新一「合わせ鏡の悪魔」

900 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/19(木) 17:59:46
星新一で合わせ鏡?の悪魔の話なかったっけ。
夫婦と悪魔がどうのこうのってやつ。あれ後味悪かった気が。
ちょっと本屋行ってくる。
901 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/19(木) 18:08:00
>>900
あったねえ。夫婦で合わせ鏡から出てきた悪魔をいじめてストレス解消するやつでしょ?
で、最終的にはどっちも死んじゃう。
悪魔はそのまま鏡の中に帰る。「ボッコちゃん」だったかなあ。

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