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【後味の悪い話】「復讐執行人」大石 圭



624 名前:1/2 投稿日:2006/06/09(金) 17:10:59
「復讐執行人」  大石 圭

主人公「香月健太」には、妻と二人の娘がいる。
事件は明日から家族旅行に行くという夜起きた。
夜中、コトンという小さな音で健太は目を覚ます。
一階に降りていくと男がいた。そして健太は腹部を刺されて気を失う。
気が付くと健太は、二階の寝室の柱に猿ぐつわをされ、縛られていた。
ベッドには妻があられもない姿で、大の字に手足を縛られていた。
傍には自分を刺した痩せた男が立っていた。
男は「奥さん俺のこと覚えてる?あれだけ仲良くしてたのに・・・」等と言いながら
妻を健太の目の前で犯し、デジカメで撮影しまくった。
「香月さん。奥さんは聖女じゃないんだよ。とんだとばっちりだったな」
男は健太の目の前でそう言うと、まだ刺さっていたナイフを引き抜き、部屋を出て行った。
健太は自力で戒めを解き、妻がまだ生きていることを確認し、電話した。
健太は病院で、妻が脳死状態、娘二人が殺されていたことを知る。
妻の交友関係を調べ、似顔絵も作成されたが捜査は難航した。
自問自答し、嘆き悲しみ、涙も枯れ果てた頃、健太は復讐を決意する。

健太の事件がTVを騒がせなくなってきた頃、犯人は事件を起こす。
被害者は「村山博和」一家(四人家族全員死亡)警察は健太の事件と同じ犯人だと告げる。
刑事は健太と村山の妻同士になんらかの接点があるとにらみ、捜査するが見つけられない。
健太は殺された村山の寝室で、一枚の写真を見て気づく。



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【後味の悪い話】大石圭「自由殺人」



527 名前:1/5 投稿日:2006/06/07(水) 11:08:53
大石圭の「自由殺人」という小説。
帯の言葉は『貴方に人を殺す〝力〟を与えましょう』

とある金持ちの男(以下、主犯)は海外から裏ルートで13個の銀色のアタッシュケースを購入する。
中身は小型ビルを跡形もなく破壊するほどの〝力〟を持つ爆弾
それらは12月24日の正午から深夜0時まで、一時間ずつ順に自動的に爆発されるよう設定されている
アタッシュケースはダイヤルキーがついており、ダイヤルを合わせて開けば指定時間前にも爆発する
主犯はそれらのアタッシュケースを、今までの自分の人生でわずかでも関わりのあった者たちに送った

主人公は元マラソンランナーの朝香葉子(30)
現在は工場でのパートと、大人を対象に英語の家庭教師をしている。
葉子はかなりの美人で、ランナーとしては大成できなかったが実力のわりに多数のファンがいた。
しかし「容姿は遺伝のものでしかない。自分の実力で得た物しか嬉しくない」
とか言ってしまうようなストイックな性格。
22日に何者からか『プレゼント』と称された爆弾を受け取った葉子はすぐにそれを警察に届けた。
前日に、同じく爆弾を受け取った32歳の女も警察に届けていた。
葉子の爆弾は17時にセットされたもので、32歳の女のものは22時にセットされたものだった。

21時にセットされた爆弾を受け取った北村治子(56/掃除婦)はイタズラだと思い爆弾を捨てた。
それを拾ったホームレスが辻堂の駅前ロータリーで、金目の物を期待して根気よくキーを合わせていき、
やがて大爆発が起きた。44人が死亡し、110人が重軽傷を負う大惨事になった。

23日。妻子持ちで会社でも上手くやっているごく平凡で幸せなサラリーマン・小田豊(40)は
二日前に受け取った、13時にセットされた爆弾をどうするべきか迷っていた。
複数の爆弾がばらまかれている事は既にニュースでも騒がれているのでイタズラでない事は確信していたし、
理性では警察に届けるべきだともわかっていたが、圧倒的な〝力〟に小田は誘惑されていた。
嫌いな課長の家に置いてきたら…人で込み合う駅ビルに置いてきたら…どうなるだろうと想像する。
小田は苦悶の末、自宅から2キロ離れた警察署に爆弾を届けた。ただそれだけの距離に3時間もかけて。
「自分は誰も傷つけませんでした……誰ひとり殺しませんでした……」小田は警官にそう言った。



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【後味の悪い話】妹背山婦女庭訓


503 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/07(水) 03:11:02
酒屋の娘お三輪は隣の家の求女と恋に落ちていた しかしいい男である求女は
とにかくモテた ある上流階級の女に結婚を迫られその真相を調べるためその女に赤い糸を結び後を追う
お三輪は求女が心配なので白い糸を結び後を追うが糸が切れてしまった
道も分からずさ迷っている内にある御殿にたどり着く
その御殿から2人の官女が現れお三輪は事情をはなす しかしその官女はその女の家につかえる身であり
その女の恋敵と見抜くそして求女に合わせてやるとお三輪をいたぶりいじめた

恥ずかしい格好で唄い物を教えられそれに泣きながらたえるお三輪
しかし散々いたぶり御殿の奥に行ってしまう
落ち込むお三輪に御殿の奥から楽しい祝言の宴 それを聞いたお三輪は
逆上し「あれを聞いては………帰られぬぅ」と髪を解き袖を食い裂き御殿の奥に進んでいくと
金輪五郎今国が現れお三輪は官女の使いと勘違いし停止を振り切り更に奥に進もうとする そして刺される
その女とは蘇我海豚の妹であり
金輪五郎今国は海豚を滅ぼす為に御殿に忍び込んでいた

お三輪は今国の話を聞き海豚を滅ぼすためには女の生血が必要だと知り
それは愛する求女の為になるならと満足して死ぬ
求女は海豚の敵ある



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【後味の悪い話】肝の座った男を選ぶため



487 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/06(火) 23:18:28
ちょっと面白い民話読んだことあるよ。
ある家で、ひとり娘のムコ取りをする事になる。
そこそこいい家柄なので、ムコ候補殺到。
オーディションは、ひとりずつ離れの一軒家に一晩泊まって行われるのだが、
翌朝には必ず蒼白になって逃げ出すか、病気になってしまう。
ひとりの男がこれに挑む。言ってみると、寝室の隣りの部屋には、
昨晩死んだという家の人の死体が寝かしてある。これくらい平気と眠りにつく男。
すると夜中になにやら気配が。そっと隣りの部屋をのぞくと、そこん家の娘が、
死体にかぶりついている。もぐもぐと美味そうに食い、口は真っ赤。
こっちに気がつくと、赤い口でにたりと笑う。
男、一瞬ビビるも、なにクソどうせ夫婦になるのだと部屋に入り込み、
「オレももらおう」と死体をガブリ。と、どうした事か、甘くて美味い。
何とそれは、餅に、熟した果実をつめて作った死体だった。
肝の座った男を選ぶための、父親のアイディアだった。失格者は見たことを固く口止めされ、
放り出されていたというわけ。男は無事にムコにおさまり、幸せに暮らしましたとさ。

これ、娘の事を考えたと言いつつ、考えてない!と思う。
いくら口止めしても、娘が死体食ってたと信じてるヤツら、必ず噂に流したと思う。
カゲで何を言われたことやら……何だか複雑に後味悪かったっす。



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【後味の悪い話】「鬼姫さま」



460 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/06(火) 19:28:10
部室の本棚にあったお話。
「鬼姫さま」といってたと思う。

昔、あるところにそれは美しい姫がいた。
その姫はとてもワガママで、もうすぐ嫁にいく歳だというのに、一向に行く気配はなかった。
そして、都の大臣との結婚が決まる。
春になってから、都に行く予定だったのだが、姫のワガママでいますぐ(真冬)行くことにする。
姫を担いだみこしは雪山に向かった。
この山を越えれば、都だ。



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【後味の悪い話】子供の気持ちの代弁者



446 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/06(火) 17:00:12
小学生の頃、学校の図書で借りてきたある児童書の内容が
洒落にならんかった( ´・ω・`)

主人公は勉強は出来ないけど元気でユーモアのある小学5年生の男の子とその仲間たち
だけど教育ママや、偏差値一辺倒の教師達から見れば出来損ないと烙印を押されてしまっていて、
この少年達の本当の良さを理解してくれているのは、
新任の優しい若い女性の担任の先生だけだった。

少年達はこの先生が大好きだったが、少年の母親達は
「この教師が駄目だから子供の成績が悪い」と寄ってたかって追い詰め、
とうとう思いつめた先生はガス自殺を図って一命は取り留めたものの
重い後遺症が残ってしまった。

少年達はそんな母親達への抗議の為に、
同じく無理解な親に反発していた低学年の男の子を誘って一緒に家出する。

448 名前:446 投稿日:2006/06/06(火) 17:01:57
当然、大人達は大騒ぎをするが、秘密基地に隠れていた少年達は
そこで「子供の気持ちの代弁者」を名乗る世捨て人の男性と仲良くなり
信頼した少年は「家出中」であることを打ち明ける

ところが、その男性は話を聞くと慌てて「誘拐犯にされては堪らない」とばかりに通報。
少年達はあえなく大人達に御用となるが、一緒に家出したはずの低学年の男の子は
大人の誘導に乗って「嫌々連れて行かれた」と証言し、
信じていた全てのものに裏切られた主人公の少年は最後の手段で「何もかも忘れた」重度の精神症の振りをして
大人を脅かすが、その入院中自分達の家出騒動が原因で大切な先生の家に再び母親達が押しかけ、
先生を事件の首謀者扱いして責め立てて、その為に折角少し快方に向かっていた、先生の状態が悪化し
回復不可能なほどの人格崩壊に陥ってしまった事を知り、
「こんな世の中は知らない方がいい・・そうだ本当に何も見ないほうが良いんだ・・
 ママが何か言ってるけど、僕は何も聞こえない・・だんだん世界が暗くなって・・
 僕は何も感じなくなった・・」で物語は終わり

子供心に「こんな終わり方はありなのか??」とショックだったなぁ

 

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【後味の悪い話】食べ残しだからイヌにやる



440 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/06(火) 15:21:51
意識しないでマズイ発言てば、こんな事があったな。
何年か前、高校卒業××年目の同窓会がホテルであって、
結構、集まったただよ。みんな冗談抜きにいいトシだけど、談笑の内に会が終わり、
テーブルにはごちそうがまだ充分残っていた。んで「もったいない!」と。
恥をさらせる仲間&すでに恥を知らない年齢の強さで、ホテルに入れ物をもらって、
男女問わず家族の好物をきれいに詰めて、お土産に。
「これ子供が好きだわ」「主人の好物なの」「このプリン娘にやるわ」と和気藹々。
ところが中にはまだ独身の人もいて、それ自体は別にいいんだけど、同じように残り物をつめながら、
「私はうちのイヌにやるわ。どうせ食べ残しだから」と。
手を動かしていた仲間たちの手がぴたりと止まった。どうにも嫌な雰囲気。
言った本人は、何も気づかぬふりでセッセとつめて、2ハコ作って帰っていった。
残された者も、結局フタをして、荷物に閉まって解散したけど、
あの時は、どうにも後味悪くなってしまって困ったぞ。



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【後味の悪い話】ブラックジャック21



425 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/06(火) 03:39:18
アニメのブラックジャック21って、作品そのものが後味悪いけど
それはおいといてこの前のは内容が後味悪かった。

60年くらい前の事故いらい意識不明の寝たきりになっている少年。
なぜかその時の少年の姿のまま、歳をとらない。
彼の姪にあたる女の人が世話をしてるけど、自分ももう若くなくほかに身寄りもないので
ドクター・キリコに頼んで安楽死させて貰おうとする。
それを止めるブラックジャック。自分が手術をして助けるという。
手術は成功し、目を開ける少年。父親のことを尋ね、すでに死んでいると聞かされる。
「どうして僕をおこしたの? お父さんの所へ帰して!」
叫びながらその姿は見る見る老人へと変わっていき、しまいに老衰で亡くなってしまう。
一瞬で60年分の歳を取ってしまったのだ。

最初少年の手術を依頼されたとき、いつもどおり巨額の報酬を要求して
払えないからと、手術を断ったブラックジャックなのに
ドクター・キリコが安楽死させようとしたとたんに
私が治す!キリコに払う金をよこせ!というのもなんか一貫していなくてカコワルイ。

426 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/06(火) 07:42:16
>>425
結局は金なんだな…ブラックジャック

427 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/06(火) 08:05:16
どっちかというと、キリコへの競争心じゃない?
最後のコマの「おれたちはばかだっ!」が印象深い。

430 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/06(火) 11:02:29
アニメになってぬるいラストに改悪しまくりのBJにしては頑張ったな。

432 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/06(火) 12:06:25
>>425
その内容は昔コミックで読んだが、今でも忘れられないよ
たまたま昨日テレビでやってて、また考えさせられた
後味悪いっていうよりも、とても難しい問題だ



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【後味の悪い話】享年、114歳

LINEで送る

414 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/06(火) 00:54:30
他の人が死ぬのはかまわんと言えば、
萩尾望都のごく初期のコメディで、コミカルな死に神が出てくるのがあるんだけど、
ある14歳の少年の所に、死に神が迎えにくるのね。
死因は「高い所から落っこちる」。知らされた少年はもちろんショック。
でも決まりは変えられないと死に神。仕方ないので、
少年は死ぬまで悔いのない人生を送ろうと決める。
なかなか死なず、担当が死因を書き間違いかな、と思う死に神。
で、いろいろあるが、暫くして、遠方に住む少年のお爺さんが死んだとの知らせ。
屋根から落ちたらしい。その享年が、114歳。
少年の名前は、お爺さんからもらっていて、二人は同姓同名、
担当のミスは、114歳を14歳と書いたことだった。
大爆発して喜ぶ少年。死に神は仕方なく、空で迷っているお爺さんの魂を回収に、
遥か遠くの土地へ。めでたし、めでたし。

読み終わって、何とも言えない後味悪さが…年寄りならいいんかい?
どうも、ある何か大切な感情が足りない気がするんですけど…

415 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/06(火) 01:02:25
114年も生きりゃ十分だろ と思ってしまう。

417 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/06(火) 01:06:52
114歳が屋根に上れるってのがすげえよw



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【後味の悪い話】女の子の体がクッション代わりに


385 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/05(月) 01:03:20
楠珪の短編

怪しげな幸運グッズに応募した主人公
ちょっとしたジョークのつもりで買ったのだが、見る見る運が上がって行く
階段から落ちても無傷ですんだし(その際にぶつかって落ちた人が重傷)、
バスケの試合でも落ちてきた照明が相手チームに当たり結果的に優勝。

全てが上手くいき、好きな女の子ともいい感じに。
バスに乗って女の子とデート先に向かうところ、バスの様子がおかしくなった。
悲鳴を上げる乗客たち。幸運のグッズを持っている主人公は
事故ったってへっちゃらさと余裕。僕のそばにいれば平気なはずだと、
パニックになっている女の子を抱きしめる。

暗転
気付くと、主人公は事故現場から救出されているところだった。
生存者は一名だという周りの声に「あの子は?!」と混乱する。
主人公は女の子の体がクッション代わりになった事で生きていられたのだった。



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【後味の悪い話】「おとめ地獄」(児嶋都)


378 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/04(日) 21:22:52
今日立読みした「おとめ地獄」(児嶋都)の中の1話

主人公(女)のクラスに醜悪(ほとんど妖怪)な容姿のいじめられっ子(女)がいる。
容姿を理由にホウキで殴られたりとクラス中からひどい目にあわされていた。
主人公は可哀想に思って同情しているが、
クラスメイトにはやし立てられいじめられっ子を殴ってしまう。
しかし良心の呵責に耐えかね、いじめられているところを庇って
いじめられっ子の手を握ると、皆が「触った!」と驚く。
すると、いじめられっ子の容姿がみるみるうちに
可愛く(本来の姿)になり、主人公の顔が醜く変わる。
いじめられっ子は皆の元にかけより、それまで苛めていたクラスメイトも
「ごめんね~。○○ちゃん(いじめられっこの名前)元に戻ったんだ~」
「うん、あっちに移ったから~」の様な会話をして急に仲良しになり、
クラスメイトの冷たい視線が主人公に。
勇気を持った一人が手を差し伸べてくれるまで
自分はいじめられ続けるのだ、みたいな主人公のモノローグで終わり。

いじめられっこを庇うところは過剰演出でギャグっぽく
描いてるけど、これっていじめられっ子をばい菌扱い、
触ったヤツもばい菌扱いするいじめをモチーフにして
書いてるんだな~と思って後味悪かった。

この本は全体的に後味悪い感じの話が多かった。

380 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/04(日) 22:27:17
映画監督の山本晋也の娘なんだよね。児島都



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【後味の悪い話】ネバーエンディング・ストーリー 遥かなる冒険



322 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/03(土) 22:48:48
>『ネバーエンディング・ストーリー 遥かなる冒険』
>2001年にカナダ・ドイツで制作され、日本で放送された海外ドラマ。

>概要
>やや改変気味ではああるが、前半は原作に忠実にしようとしていた作品である。
>ゲームボーイ好きの少年バスチアンは本屋の老人に無理やり本を薦められ、
>ネバーエンディングストーリーの物語を読み始める。
>本の中の主人公アトレイユは最初こそ真面目に冒険をし女王を救う任務を果たすのだが、
>ここからテコ入れが入り始める。

>バスチアンとアトレイユの接点は繋がる事もなく
>恋愛にしか関心がない様子。
>しかし現実の世界に飛び出したアトレイユは
>スケボーでバスチアンの前に現れ、
>ここから物語が動き出す・・・かと思われたが打ち切りになってしまった。
                       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

327 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/03(土) 23:20:56
>>322
はてしないの原作を愛読してる人間は
殺意すら抱きかねない改変だな。
ゲームボーイ好きって。恋愛て。スケボーて。
素人が作った三流同人のようだ。



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【後味の悪い話】どっちでも好きなほうを取りなさい



310 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/03(土) 20:21:52
みなしごハッチで覚えてる話。
違う種類のご両親の間に生まれた蝶がいて、
左右の羽それぞれが両親と同じ柄で、要するに左右で違う柄になっちゃってんだ。
それをすごい気にしてて親に言うの。
「お前らが違う種類同士で子供なんかつくるから俺がこんなになっちゃったんだよ!」って。
そうしたらご両親が、自分の羽を片方もぎ取って、
「どっちでも好きなほうを取りなさい」って・・・

311 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/03(土) 21:22:25
>>310
うわ・・・
重いな・・・。



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【後味の悪い話】19歳。愛をつらぬくために(かわちゆかり)



305 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/03(土) 19:22:46
何かこうもやもやする話を書くよなかわちゆかり。
同じ作者の「19歳-愛をつらぬくために」という漫画。

主人公は彼氏と結婚間近の19歳。
この彼氏が浮気はするし自己中なDQN男で主人公はあまり結婚に乗り気でない。
だったらやめろよって話なんだが、
既に彼氏の家で同居もしてるし結婚式の準備も進んでるしとウジウジして結局流されるまま。
そんな時に彼氏と行った飲み会で彼氏の友人だという男に会う。
こいつがイケメンで優しくて「彼氏よりこの人に先に会いたかった…」と暴走する主人公。
男もまんざらではない様子で、彼氏に内緒でたびたびデートするようになる。
最初はただ会って話すだけだったんだが、男の部屋でついにセックスしてしまう。
主人公妊娠。
だけど同じように彼氏ともセックスしてたんでどっちの子だかわからない。
浮気相手に話すが「俺の子ってわかってたら産めって言ってやれるのに…」と煮え切らない。
どうしようと考えてるうちに彼氏にもバレてしまい、
「堕ろせ!今更結婚やめるなんて格好悪いことできるか!」と無理矢理産婦人科に連れて行かれる。
この時は主人公が躊躇して堕ろさなかったんだが結局その後堕胎。
主人公が産婦人科から出て来ると浮気相手が待っており、おもむろにナイフを取り出す。
「お前の痛みはこれくらいかああああ!」とナイフで自分の腕にザクザク刺しまくる浮気相手。
主人公は浮気相手に抱きついて止め、浮気相手も抱き返して二人で号泣。
改めてお互いの気持ちに気付いた二人はボコられるの覚悟で彼氏に許しを請いに行く。
案の上ボコボコにされたが、「二人とも二度と俺の目の前に出てくるな」と言って結局は許してくれる。
ラストは「この愛をつらぬいてよかった」と
ウエディングドレス姿の主人公とタキシード姿の浮気相手が教会でキスしているシーンで終わり。

どう見ても皆DQNです。
立ち読みだったが本を投げそうになった。



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【後味の悪い話】見ず知らずの人のお弁当



302 名前:2/2 投稿日:2006/06/03(土) 17:41:17
(どうやってオジサンを探したかは忘れてしまいました)いつの間にかオジサンの家の前にきている主人公。
またお弁当を持って来ていた。
受け取らなかった事を謝るオジサン。
ただ主人公の熱意に負け、お弁当を貰った。
いつしか付き合う二人。
ただ、オジサンはなにも手を出してこなかった。
主人公がといつめるとオジサンはバツイチだと言う。
よく話を聞いてみると、
オジサンの奥さんは昔、花火大会に
いく途中の子に階段でぶつかり
赤ちゃんを流産してしまい、それを苦に自殺してしまった。
ぶつかったのが自分である事に気がついた主人公。
自分のせいで赤ちゃんは死に、
お姉さんは自殺してしまった。
罪の意識に苛まれ、主人公は屋上から
飛び降りようとする。
二人の分まで生きて欲しいととめるオジサン。
主人公は死ぬのをやめ、オジサンと二人で
お墓参りするシーンでEND。

なんかイロイロ後味悪い。
かわちゆかりは感動系を書くが
後味悪いのが多いような…
つか見ず知らずの人のお弁当なんて
絶対に食べたくない。



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【後味の悪い話】みなしごハッチ



298 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/03(土) 16:21:18
最近Gyaoで見たみなしごハッチ

ある日昆虫採集に来た人間が、トンボのお母さんその他もろもろ虫を捕まえていった。
トンボの姉弟はお母さんを後を追いかけようとするが、ハエがやってきて
トンボの姉弟を止める。人間の家にしょっちゅう出入りしているハエが言うには、
人間は虫が大嫌いだから、人間の家に行ったら殺されるのだそうだ。
でもハチは怖がるからハッチが一緒に行けば大丈夫だと言う。
ハッチは怖いから嫌だというと、皆から「弱虫」と言われハッチ落ち込む。

ところがその翌日、トンボの弟が一人で母を助けに人間の家に行ってしまった。
トンボの姉に頼まれてハエとハッチは人間の家に乗り込む。

殺されかけていたトンボの弟を何とか助けたものの、母親の姿はない。
偵察に行ったハエが気まずそうな顔で戻ってきて「ここにはいないみたいだ」と言う。
人間をビビらせて強気になったハッチは「嘘つけ。確かにここの人間に捕まったんだい」と
ハエが行った部屋にトンボの姉弟と乗り込む。
ハエが行った部屋に確かにお母さんはいた。しかし、とっくの昔に標本になっていたのだ。
ケースの中の母にすがる姉弟にハッチはハエの意図を読めなかったことを謝る。

そうこうしているうちに人間が殺虫剤を持って戻ってきた。
全速力で逃げたが、途中でハエだけ力尽きてしまう。
ラストは、また野原に虫を捕まえにやってきた人間を見てハッチが歯軋りするところでおしまい。

前半情けないくせに後半やたら偉そうにするハッチが主人公とは思えないし
人間に殺される虫の描写は軽くトラウマものだったし
何よりみんなで知恵をあわせて強い敵に勝つ話ばかりだと思ってたのに、
こんな救いのない話もあったんだ……と思うと後味悪い。



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【後味の悪い話】主人公は天才児



291 名前:1/6 投稿日:2006/06/03(土) 15:12:50
菅浩江の短編。

孤児院に引き取られた主人公は天才児だった。
しかし、主人公は過去の記憶が何もない。名前も親の顔も覚えていなかった。
ただ一つだけわかっている事がある。主人公は仲間の役に立ちたかった。

孤児院には数名の仲間がいた。自分を軍人だと信じているガキ大将、
優れた頭脳を持つ秀才児、バレリーナを夢見る少女。
彼らはみな何らかの障害を抱えていた。ガキ大将は身体がうまく動かず、
秀才児は情緒に問題があり、少女は精神薄弱だった。
それでも主人公は彼らを愛し、大切にしていた。



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【後味の悪い話】ポチ対ポチ


273 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/03(土) 09:31:35
後味の悪い、昔見た芝居の話を。
犬の話ってのがテーマで、何本かのオムニバス形式の二人芝居だった。
うろ覚えだがどれも後味悪かったように思うが、その中の1つ。

元飼い犬Aが山から下りて、懐かしい我が家へ帰って来た。
するとそこには見知らぬ犬Bが鎖に繋がれている。
A「お前は誰だ」
B「僕はポチ(仮名・忘れた)だよ、ここの犬だ」
A「ポチは俺だ!やっと帰って来れたんだ」

実はAは、ろくに躾もできなかった飼い主夫婦に、「次はもっと素直でいい犬を飼いましょう」と
わざと山に置き去りにされて捨てられていたのだが、本犬はそんなこと知る由もない。
山で出会った仲間達のリーダーとなり、妻も子もできたが、やはり
お父さんとお母さん(飼い主夫婦)を忘れられないと、皆に引き止められながらも山をおりたのだった。

どちらがこの家の本当のポチか、2頭の熱い闘い(たしかほぼ舌戦)が始まった。



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【後味の悪い話】菊池寛「弁財天の使」



268 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/03(土) 00:10:51
菊池寛「弁財天の使」

江戸時代の話です
飛脚問屋を営む藤兵衛という老人がいました。
広い家に住み、五つの蔵を持ち、庭には池まであるこの界隈きっての豪商でした。
そんな藤兵衛の変わったところを挙げるとすれば、
不忍池の弁財天を大変信仰しているということでした。
だから庭の池には不忍池の弁財天になぞらえた小さなお社が作ってあり、
毎朝のお参りを欠かしませんでした。

その頃の不忍池は、草が生い茂りこのまま放ってはおけない状態だったので、
寺社奉行が池を一度さらってしまおうと決めました。そこで人夫を集めるために、
「手伝ってくれたら池の魚を自由にとっていいよ(普段は釣魚禁止だった)」
と宣伝しました。藤兵衛はこのことを知ってすっかり憂鬱になってしまいました。
このままでは弁財天の池の魚たちがとりつくされてしまうのです。



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【後味の悪い話】血を運ぶ天使



260 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/02(金) 23:06:18
大昔に読んだ少年漫画なんだけど、
ある町に、貧乏な少年がいた。おまけにしゃべりがカタコトで、回りにバカにされている。
それに少年には変な習慣があった。時々、注射器を片手に、「血をくれ」と歩き回るのだ。
友達からは「吸血鬼」と気味ワルがられ、石を投げられたりする。
それでも少年は、出会う人ごとに「血がいるんや。血をくれよう」と頼むのをやめない。
誰にも相手にされないまま、ある日少年は、むかついた友達に袋叩きにされ、
そのため帰り道、足がふらついて自動車にひき逃げされてしまう。
道路に広がっていく少年の血。少年は、その血を注射器で吸っては、
手にした汚いビニール袋にためていく。「血が…血がいるんや……」(そのまま死んだと思われる)
それから画面が変わって、貧しげな、少年の家らしき小屋の中で、
からっぽの輸血ビンから、何もでない点滴のハリを腕にさして死んでいる、
やせっぽちの女性が描かれ、説明文が入る。
貧乏で、輸血が必要な母のため、愚かながら血を集めようとしていたのだった。
少年は吸血鬼ではなかった。血を運ぶ天使だっのだ……



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【後味の悪い話】人間なんて碌なもんじゃねえ



247 名前:1/2 投稿日:2006/06/02(金) 19:16:10
椋鳩十だったと思う

目の見えないおじいさんが子犬を拾いました
おじいさんは子犬をかわいがり、子犬はおじいさんに良く懐きました
子犬は賢く、おじいさんの目になって彼を助けます
(明記されてはなかったが、どうやらおじいさんはその、乞食かそれに近い者らしい)
一緒に空き缶を集めたり、道で人から食べ物を分けて貰って、
仲良くわけて食べたりという描写があった
貧しいけれど二人は幸せでした
子犬はおじいさんの愛情を疑いませんでした

ある日子犬はやくざな野良犬と出会う
そいつは子犬が会った初めての他の犬でした
あのじいさんはお前の家族かと問う野良犬に
子犬は「そうだよ」と答ます
すると野良犬が言います
「人間なんて碌なもんじゃねえや。
 俺は色んな人間に裏切られて生きてきたよ。
 あのじいさんだってお前をだまして利用してるだけだぜ」
「あのおじいさんはちがうよ」と子犬
「お前、同族の俺を疑うってのか」
「そういうわけじゃないけど、あのおじいさんはいい人だよ」
「じゃあこうしてみろ。あのじいさんが本当にいい人間かよくわかるぜ」
野良犬はある提案をして来ました



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【後味の悪い話】防空壕



243 名前:1/2 投稿日:2006/06/02(金) 18:21:13
更に思い出した。これは男性に後味悪い。タイトルは確か「防空壕」。

空襲警報が鳴った。男は慌てて手近な防空壕に飛び込んだ。
そこには先客がいた。暗くてよく見えないが女性らしい。
言葉少なに語り合いながら、二人は息を潜めていた。
轟音と共に火の手が見えた。街が燃えているらしい。
火に映し出された女の顔は、はっとするほど美しかった。
気づいた時、男は女を組み伏せていた。女も抵抗しなかった。

それから数日後。男は女を忘れられない。
あれほど美しく、あれほど激しく身体を重ねたことはなかった。
諦めきれない男は乏しい手がかりで女を捜す。
防空壕の近くを歩き回り、この防空壕に隠れた女がいなかったか尋ねて回る。
だが見つからなかった。女は消えてしまった。

244 名前:2/2 投稿日:2006/06/02(金) 18:21:56
バーの中でママが客と話している。
「この間見た若い男はママのヒモかい?」軽口をママは否定する。
彼は人を捜していたらしい。「でも見つかる事はないでしょうね」
意味深なセリフに客が好奇心をそそられた。促されるままに、ママは言う。
先日の空襲で防空壕の中で彼と会い、彼と身体を重ねた。彼はその相手を捜しに来た。

「じゃあママが相手だと教えてやればよかったじゃないか」
「そんな事できませんよ。だって彼は若くて美しい思い出の人を捜しているんだもの。
もし相手がこんなおばあちゃんだと知ったらショックでしょう。
空襲が見せた夢だったんでしょうねえ。こんな年寄りを美人と間違えるなんて」



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【後味の悪い話】白昼夢(江戸川乱歩)



241 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/02(金) 18:06:05
もう一つ思い出した。乱歩の「白昼夢」。

暑い昼下がり、男が店先から飛び出して叫ぶ。
「私は人殺しだ!妻を殺したんだ!」
人々はまたかと言う顔で相手にしない。いつもの事だ。
騒ぎを聞いてやってきた警官に男は訴える。「捕まえてくれ!私は人殺しだ!」
警官は男を宥めるが、捕まえる気はない。男は言う。「ほら見ろ!あれが妻の死体だ!」
男の指先には店のショーウィンドーがある。飾り棚にたくさんの人形が飾られている。
それまで心配そうだった人も、失笑して立ち去った。

私も苦笑しながら立ち去ろうとした。件のショーウィンドーの前を通り過ぎながら。
飾り棚にはたくさんの人形がある。中に一つ、とても精巧な標本があった。
それは生きているように弾力のある肌をし、よく目をこらせば毛穴や吹き出物まで・・・



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【後味の悪い話】二廃人(江戸川乱歩)


236 名前:1/3 投稿日:2006/06/02(金) 17:54:47
乱歩でこのスレに合いそうと言ったら二廃人だな。

温泉で老人Aは顔に怪我をした老人Bと出会う。
Bは戦争で負った怪我が治らず、湯治に来たらしい。
どんな仕事をしているのか尋ねるBに、Aは肩をすくめる。
Aは今まで働いたことがないと言う。
それどころか結婚もしなかったし友人もいなかったし
家からも滅多に出ずに暮らしていたらしい。

理由を問うBに、Aは言う。「私は罪深い男なんです」
昔Aは寮に住む根で学校に通っていた。
その頃、寮内で物が消える事件が度々起こった。
消えた物は全てAの部屋で見つかった。



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【後味の悪い話】データの消去



235 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/02(金) 17:51:09
じゃ以前読んだ、ショートSFから。
ある男が逮捕された。罪状は殺人。それも大量殺人だ。
だが男は必死に訴え、否定する。男のした事はこうだ。
男は、コンピューターのプログラマーで監視者だった。
だがある時、ほんのケアレスミスで、データの消去ボタンをクリックしてしまったのだ…
コンピューターの中にあったのは、何万人という人間たちの「意識」。
これは、死後にその人の記憶を取り出して、お望みの世界の情報をプログラムした世界を入力し、
契約年数分の幸福な余生を送ることが出来ますよ、というサービスだったのだ。
気の遠くなるような刑罰を言い渡され、泣き叫ぶ男。
俺の消したのはただのデータだ、人殺しなんかしていない、と……。



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【後味の悪い話】三原ミツカズ「DOLL」



213 名前:1/2 投稿日:2006/06/02(金) 12:30:58
三原ミツカズの「DOLL」
短編連作形式で、家事から情事の相手までこなすロボット・DOLLと、それに関わる人々の話。
その中の一話

ある家族の話。
少年は毎日半ば折檻されるように母に勉強をさせられる。
母親はどんどんヒステリックに暴力的になっていくが、
自分が賢くなる事で家族仲が良くなってくれるならいいと思っていた。
少年はDOLLの首を拾う。首だけでもかなり美しいDOLLに、
最近の母親のヒステリックさを相談する。
「大人には大人の事情があるのですわ」と首だけのDOLLは優しく言う。
ある日、街を歩いていた少年は父親の車から美しい女性が出てくるのを見かける。
あの女の人が母親をヒステリックにさせる原因ではないかと思う。

母親は、隣の一家を敵対視していた。
そこの家の奥さんはなにかにつけ、自分の夫が出世した事を自慢げにし、
高価で平社員には手の届かない美しいDOLLを見せびらかすのだ。
隣の奥さんに勝てるのは、賢い息子ぐらいだった。
成績を抜かれないようにと母親は息子に厳しく勉強をさせていく。
ある時から母親は、夫の服から女物の香水の匂いを感じるようになった。
決定的な事に、口紅がついている事すらある。浮気だ。
最近やたらと土曜に出勤するのも愛人に会いに行っているに違いない。
母親は自分の口紅が一本消えた事に気づく。無くしたわけではない。
盗んだのは夫しかいない。浮気相手に自分の使いかけの口紅をプレゼントするような
情けない男なのかと母親は泣き、どんどんヒステリックになっていく。




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【後味の悪い話】京極夏彦 「嗤う伊右門」



140 名前:京極夏彦 「嗤う伊右門」 1/5 投稿日:2006/06/02(金) 00:06:19
舞台は江戸時代。
四谷にある民谷家は代々続いた旧家だが、父と娘の二人暮らし。存亡の危機を迎えていた。
一人娘の岩は大変な美貌で知られていたが、重度の疱瘡を患い顔半分にひどい傷を負ってしまう。
目は潰れて皮膚は膿ただれ、髪も縮れてしまった岩の姿は二目と見られないものだった。
どういうわけか岩は自分の姿を恥じたり悲しんだりするわけでもなく、
病気が治った後も以前のように振る舞い外を平気で出歩いた。
町の者はその姿を見て恐れたり驚いたりし、最後には笑いものにした。
岩の父はそんな娘が心配で不憫だった。
だが、岩は自分の醜い姿を自覚していないわけでも気が狂ったわけでもなかった。
生まれつきの潔く強い心で、自分には何も恥じることはないと信じていたからだった。
岩の父は、自分の老い先が短いことが不安になり娘の縁談を画策する。



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【後味の悪い話】ナルニア国物語



133 名前:ナルニア 投稿日:2006/06/01(木) 21:43:26
映画にもなったナルニア国物語の原作(全七巻)

ナルニア国の誕生から滅亡までを描く全7作のシリーズ。
第二次世界大戦の最中のイギリスのお話。
主人公は巻ごとに入れ替わったりする。
皆、こちらの世界からなんらかの方法でナルニアに呼ばれて、危機を救う。
ナルニアの国では人間の子供はアダムの息子とイブの娘と呼ばれる。
動物は言葉を喋れるものいうけもの(ナルニアの動物)と、喋れない動物(そのほかの動物)がいる。
ナルニアの国には、いつの時代にもアスランというライオンがいて、神様のような扱い。
(東の国の王の息子、といわれている)
宗教色(キリスト教)が強い作品。アスラン=キリストという解釈をする人は多い。

時系列順は6巻(ナルニア生まれる)→1巻(数世紀のち)→5巻(ピーター王のころ)
     →2巻(数百年のち)→3巻(三年後)→4巻(七十年後)→7巻(滅亡)



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【後味の悪い話】藤沢周平の短編


115 名前:1/3 投稿日:2006/06/01(木) 15:29:58
藤沢周平の短編。

主人公は家業を継いで羽振りのいい生活をしている。
妻はいるが女遊びも盛んで、不自由ない暮らしぶりだ。
ある日、幼馴染みの少女が戻ってきたと言う話を聞く。

主人公は、子供の頃に彼女と結婚したいと思っていた。
だがそれは適わなかった。
主人公は名の通った商家の息子、幼馴染みの少女は貧乏な家の娘だった。
莫大な借金を抱えてどうにもならなくなった少女の両親は、娘を売った。

彼女が素性の悪そうな男に口説かれて連れて行かれる場面を見た。
でも何も出来なかった。少女が名前を呼んだが、怖くて逃げ出してしまった。
それからずっと会っていない。



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【後味の悪い話】「ナイチンゲールとバラ」



106 名前:1/2 投稿日:2006/06/01(木) 12:24:08
「ナイチンゲールとバラ」っていう童話は後味悪いです。(´・ω・`)

ナイチンゲール(小鳥)がある青年に恋をしました。
でもその青年はお金持ちのお嬢様に恋煩い中でした。
ある日そのお嬢様が青年に
「今度のダンスパーティーで赤いバラを持ってきてくれたらあなたと踊ってあげる」
って言ったので青年は必死で赤いバラを探しますが
赤いバラはどこにも見つからずに青年はただ悩むばかりでした。
それを見ていたナイチンゲールは青年の恋を実らせてあげたくて
森中飛び回って赤いバラを探すけど全然見つかりません。
そして最後にたどり着いたのは青年の家の窓の下に咲く白いバラでした。
その白バラが言うには
「今晩月が昇ったら美しい歌を唄いながら私のトゲに胸を刺せば
 その血の色で私は赤いバラになるでしょう」
とのことでした。



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