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【後味の悪い話】箪笥



273 名前:箪笥 1 投稿日:2006/02/20(月) 18:56:36
ホラー映画【箪笥】

■注意■ 完全にネタバレでオチまで書いてます。
     オチが分かってしまうと面白さが激減する映画です。

郊外の別荘へ静養に来た、父(40代後半)と2人の娘。
姉の名はスミ(16歳くらい)、妹の名はスヨン(13歳くらい)
父・ムヒョンの話から、スヨンが入院生活を終えて別荘に静養をしに来た事が分かる。
(スヨンは幼気で愛らしい少女だが、どうも知能発育に遅れがあるようにみえる)

別荘には、父の後妻・ウンジュが父娘の到着を待っていた。
美人だが性格がキツそうなウンジュ(30代前半)は、姉妹をわざとらしい態度で歓迎する。
勝ち気な姉スミは継母を露骨に嫌い、大人しい妹スヨンは継母の前では萎縮している。

家族4人で食卓を囲んでも、スミとウンジュの口喧嘩で一家団欒は台無し。
寡黙で気の弱そうな父は娘と継母の言い争いを止めようとしない。
(キレたウンジュに父が鎮静剤?を渡しているので、彼女は精神的に不安定らしい事が判る)
ウンジュは、大人しい妹スヨンを影でこっそり虐待する。
妹が亡き母を懐かしむのを見て、姉スヨンは妹を非情な継母から守ろうと必死になる。
スミは継母に好き放題させている父を責めるが、父は若く美しい後妻に目が眩んでいるのか
「お前がなぜウンジュを悪く言うのか分からない」と嘆くだけ。

別荘では気味の悪い事が起きる。姉スミが「足から血を流す、首の折れた女」の夢?を見ると、
次の朝には姉妹と継母3人そろって生理になったりする。
妹スヨンは自分の部屋で「黒い人影のようなもの」を見て怯え、
継母ウンジュは台所で「黒く腐った少女の霊」に遭遇する。



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【後味の悪い話】ホームステイ先でのクリスマス



233 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/20(月) 11:04:37
実体験で悪いが(スレ違いならスマソ)、自分的に後味の悪い話。

高校の時、一年間、アメリカにホームスティしてた。
友達と一緒にお世話になった滞在先はとても感じのいい夫婦と中学生の娘が一人。
彼らはキリスト教徒で、たまに日曜日に教会に行く程度。
私達にも強制的に勧める事もなく「もし興味がわいたら、いつでも連れてってあげるからね」
という感じで、本当に穏やかで親切な人達だった。

クリスマスが近づいてきたある日、ホームステイ先のお母さんから、
近々、教会でクリスマスの劇があるから行かないか?と言われた。正直、私は最初は渋ってたのだが、
友達が興味を持ち行きたいと言い出し、私も普段はかなりお世話になってるんだし、
クリスマスだから案外楽しいかも、と思い連れて行って貰う事にした。

ところが着いてビックリ、劇はショート・ショートなのだが内容は全て一緒だった。
二人の男が出てきて、生前のシーンを再現する。一人は金持ち、一人は貧乏。
だけど金持ちの方は教会には多額の寄付をしているが信仰心ゼロ。
一方、貧乏人の方はお金はないけど、毎日、神に感謝しながら生きている。この二人が同時に何かの事故で死ぬ。
死後の世界、彼らは天国の門の前に立ってて、天使が天国行きの名前が書いてあるリストを持っている。
結果は当然、貧乏人は天国行き、金持ちは載ってないので地獄行き。
この時、いきなり大勢の赤と黒の装束に身をまとった人達がソデから出てきて、
金持ちをひきずって行くのだが、音楽や照明も怖く、小さい子は泣き出し、高校生の私でもビビった。
そしてこんな内容が延々と3時間も続いた。



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【後味の悪い話】子煩悩



215 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/19(日) 23:40:07
鬼子母神の話で思い出した。県内ではちょっと有名な中華料理屋さんがあって、
地元ローカルでCMが流れていた。時々新しいバージョンになるのだけど、
ある時から5歳くらいの女の子がチャイナドレスを着て、
店内でラーメンを食べるバージョンに変わった。女の子は、特に可愛いわけでもなく、
食べ方ははっきりいって行儀が悪い。ごちそうさまと最後に言うんだけど、
わざとらしく大声で叫んでいるという感じ。他人のホームビデオをいきなり見せられた感じで
なんでこんなCM?と思っていた。

思っていたのは私だけではなく、学校帰りに友達とラーメンを食べた時に友人が
「そういえば、あの店のあのCM…」と話題に出して、皆で同意。やっぱり
なんであんなCMに?と話題になった。

その数日後、地元のタウン誌でそのCMを作った人のインタビューがタイミングよくでていた。
30代後半か、40代始め、と言う感じの男性が笑顔の写真が載ってた。
「あの娘、可愛いでしょ? 実はね、僕の娘なんですよ。あまりに可愛いから
 モデルに使ったんですよ。CM流れるたびに、家の子可愛いなぁと思ってます。
 お店もモデル代がただで、かわいい女の子が出演してくれて、と喜んでますよ」

そのCMは短い期間で新しいバージョンに変わって、女の子は出てこずに
淡々とメニューと店内を案内するものになっていた。
子煩悩もいいけど、発揮する場所ややり方を間違える親がいて、
時々後味悪い思いをするけど、中華料理屋さん、お気の毒だなーと思った。



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【後味の悪い話】人肉の味



194 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/19(日) 19:21:16
今日スーパーに行ったら、ざくろが売っていた。
そこで思い出した幼稚園の時保母さんから聞いた話。

昔、とある鬼の母親がいた。
彼女の好物は人間の子供で人里から子供をさらってきては食べていた。
それを見かねた神様は鬼が溺愛している子供を岩戸の中に隠してしまう。
泣こうが喚こうが扉は開かない。神様はそんな母親に
「人間の子供を食べるのをやめたら子供を返してやろう」と言ってざくろを手渡した。
「どうしても人間の子供が食いたくなったらこれを食いなさい。
 この実は人間の子供の血肉と同じ味がするから」

どうしてそんな話をざくろを食ってる幼稚園児の前でする。
その時食べたざくろの味を覚えていないのはこの話のせいだと思う。



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【後味の悪い話】ミニ・ミステリ100



171 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/19(日) 13:52:27
まだリア厨のころ、英語の教科書にのってた話。
うろ覚え。

場所は多分アメリカ。とある普通の家庭。
始まりはハロウィーンの数日前。
チャイムの音がして、お客さんかと思い奥さんがドアを開けた。
そこには乳母車に赤ちゃんの人形を乗せた、なんだか気味の悪い女の子がいた。
「あら、あにかごよう?」
「トリック オア トリート」
「変な子ね、ハロウィーンはまだ先よ。お菓子は上げられないわ。」
すると女の子は何も言わず、赤ちゃんの人形をのせた乳母車をおして帰っていった。
そして次の日、奥さんが外にでてみると、とても気味の悪いものを見つけた。
なんと赤ちゃんの人形がばらばらにされ、ドアに釘で打ちつけてあったのだ。
どうやら昨日の女の子が持っていた人形らしかった。
「なんてひどいいたずら!」そう思いながら奥さんはそれを処分した。
そして、ハロウィーン当日の夜、またその女の子がやってきた。
今度は本物の生きた赤ちゃんを乳母車に乗せて・・・
「トリック オア トリート」

これ、ほんとに当時の教科書にのってた。
ドン引き。

386 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/22(水) 10:54:51
その話、アイザックアシモフ編の
『ミニ・ミステリ100』に載ってるよ。
他にも後味悪い話イパーイですた。



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【後味の悪い話】女王様と私(歌野晶午)


157 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/19(日) 04:11:18
妄想落ち確かに多いかもしれない
「女王様と私」も妄想落ちだが後味悪すぎる

主人公がツンデレ幼女と楽しく日々を送っていたところ
覚えの無い連続幼女殺害の罪を着せられ逮捕。
そこでいきなり今までの事が全て妄想だと判明。
(副題に思いっきり妄想と書かれてはいるが)
でも辛いからとここで妄想を打ち切ったら真実はわからない。
妄想の中と理解しつつも推理に励む。

そして最後に謎も解け現実に戻る。
現実では主人公は本当に幼女拉致殺害犯で、
ニートな主人公に説教する両親を殺したところ。
警察に逮捕されるが、妄想してりゃ刑期なんてすぐに終わるさでエンド。



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【後味の悪い話】向日葵の咲かない夏(道尾秀介)



152 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/19(日) 02:48:18
「向日葵の咲かない夏」って話が後味超悪い

小学生の主人公は、頭のおかしい母に妹と差別されている。
ある日、最近いじめられているかつての友人が首吊り死体となっているのを発見する。
が、先生に言って見てもらってきたら死体がなくなっていた。
死体がそこにあったという痕跡はあるのに。
その夜、友人が生まれ変わって現れた。蜘蛛になって。
自分は自殺ではなく誰かに殺されたと蜘蛛の姿の少年は言う。
主人公は犯人探しをはじめることにした。

担任の先生がショタホモで裸の少年の写真をコレクションしている事が判明する。
そして、裸にした友人にエロスな事をさせてるビデオまで主人公は発見する。
が、先生は変態だが犯人ではなかった。やがて、行方不明になっていた友人の死体が発見される。
口の中には石鹸が入れられていたと思われる痕跡があった。
付近では殺されて足を折られ、口に石鹸をつめ込まれた犬猫の死体が発見されていたので、
その犯人がついに人間にまで手を伸ばしたのかもと疑われた。

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【後味の悪い話】どんぐりの家(山本おさむ)



140 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/18(土) 23:04:22
今出てるビッグコミックに載ってた「どんぐりの家」にも
言葉の違いによるすれ違いの話で、後味の悪いエピソードが載ってた。

ろうあ者のお年寄りが、足腰が弱り半分寝たきりのようになってしまったので
一般の介護付き老人ホームに入る。
お節句の日、ヘルパーさんが巻き寿司をホームの人たちに配った。
ろうあ者のお年寄りは、とてもお寿司が大好物だった。
だから、お寿司を持ってきてくれた人に向かって
上手く動かない手を一生懸命動かし「ありがとう」の手話をした。
けれど両手を交差させたその手話は、ヘルパーさんには「×」に見える。
「嫌な人ね。いらないなら前もって言ってくれればいいのに」と
ヘルパーさんはお寿司を下げてしまった。
みんな和気藹々とお寿司を楽しんでる中、一人孤独なお年寄り。
それからも言葉が通じない事がきっかけで、お年寄りは様々な誤解を受ける。
皆に嫌われ、悲しい思いばかりをし、早く死にたいと思うようになる。

腹減ってる時に読んだせいかもしれないけど、なんか
一人だけ好物が食えないその状況が、惨めで悲しくて涙が出た。



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【後味の悪い話】鏡(星新一)


111 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/18(土) 15:44:16
星新一の「鏡」
共働きの夫婦がいた。
旦那はある外国人の友人から、悪魔を捕まえる方法を聞く。
それは、まず13日の金曜日の、深夜23:55に合わせ鏡をつくる。
合わせ鏡の向こうから現れる悪魔を聖書で挟むといったもの。

それならばやってみようと実行するが、捕まえた悪魔は非常に情けないもの。
しかし反面とても嗜虐心をそそる存在で、しかも火であぶろうとハサミでちょん切ろうと
次の日には元通りに。

それから夫婦は、仕事先のストレスをその悪魔を苛めることで解消する。
イジメとかそんなレベルを超えるものだが、その辺はさすが悪魔だ、なんとも無い。

ストレスを解消する夫婦は、外にそれを見せないため、円満な人格を見込まれて順調に出世していく。
しかしながら出世するたびに、当然ながらストレスは増え、虐待もエスカレートしていく。

そんなある日、妻のほうが身だしなみをしているとき、ついうっかり合わせ鏡を作ってしまい、
悪魔はそこから逃げ出す。

残った夫婦はお互いを責め合い…
そして両者は手にハンマー、大振りのハサミと、悪魔を虐待していたときに使っていたものを握り…

「人は自分のことを悪魔だと言うけど、本当の悪魔は人間なんじゃないのかな」
と言う悪魔の独白で終了。

ある意味自業自得だが。

113 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/18(土) 16:07:07
>>111
それ読んだ。
うっかり夫婦側に感情移入しちゃって、
悪魔に逃げられた事が悔しくて悔しくて…。
まあオチは自業自得だよね。

114 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/18(土) 16:37:50
>>111
ショボくて虐待されても、悪魔は悪魔なんだなw
きっちり夫婦を不幸にしてから去ってくし。



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【後味の悪い話】それぞれに真実がある(ミドリカワ書房)



99 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/18(土) 02:41:10
ミドリカワ書房という歌手の「それぞれに真実がある」
パパとママが別れる事になって、パパが娘に謝るという歌。
離婚が決まる前からパパには恋人がいたり、
なんかパパが娘を励ますようでいて実は自己擁護してる感じで胸糞悪い
歌の後に台詞があって、それで娘の名がユミコだとわかる

それの続編「続・それぞれに真実がある」
苗字が変わってからなにもかも狂ったと語るユミコ
パパがいなくなったこの1年でユミコはずいぶんと汚れ、
友達と一緒に夜の街に出ては低脳な男たちに抱かれまくるのが日常となる。
パパからのメールは一応読むが返事をせずにすぐに消す。
「こんな私見たらパパはどう思うだろ 関係ないわ関係ないの 全部が全部あの人のせいだもん」

ある意味続編「ユミコ」
ユミコという名の女と同棲しているらしい僕
ユミコは僕を裏切って他の男と寝た
僕は思わずユミコに手を上げてしまい後悔する
こんなに愛してるのになんでわかってくれないんだろうと思いながら
別れを決意し、ユミコへのあてつけで
同じように他の女と寝ちまおうかと考えたりする
でも自分にしがみついて許しを乞うユミコを前に
やっぱり僕はこの馬鹿な女が好きなんだと思って仲直り

一連の流れを見ると、ユミコにとって僕は「低脳な男」の一人でしかなく
浮気以前にユミコは僕を恋人扱いしてなくて誰とでも寝てて
それも全て母と自分を裏切った親父への当てつけなのかなと想像すると
大変後味が悪い 歌詞だけだとネタみたいな歌なんだが実際聞くと生々しい 

100 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/18(土) 03:31:31
ミドリカワ書房ってすごい名前だな
CD屋で探してみようかな

101 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/18(土) 04:37:13
>100
その他にもおもしろ歌詞満載だよ
ママは美人だから~でもわたしはちっともママに似て無い~
整形したいだの云々が延々続く歌詞やらで、インパクト大。



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【後味の悪い話】思考少年(藤原薫)



98 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/18(土) 02:14:01
藤原薫の「思考少年」を思い出した。
淡々と進むコミック短編集で、最後の話ですべてがつながるという仕掛け。
その中の一話。

家族に厄介者扱いされ居場所がなく、修道院で尼僧になった少女がいる。
沈黙を守り、教会から外に出ずに神の声のみ聞くようにという教義に従って
閉じた世界で生きている。

そんなある日教会に逃げ込んできた男をかくまった。
その後男は度々尋ねてきては少女に話しかけ、抑圧された生活を心配する。
少女は沈黙を守って一言も言葉を交わすことはないが、
そのうちにお互いに段々と惹かれていく。

実は男は殺し屋だが、少女のために足抜けして迎えに行こうと決める。
一方少女は恋愛を禁じられているので必死で忘れて
神の声に耳を傾けようとするが、神の声などいくら祈っても聞こえないし、
神に愛されているということにも疑問を持ち始める。

そして男は足抜けする前に高い賞金首を殺して
金を用意しようとするものの、失敗して殺されてしまう。
そんなことなど知らない少女は、
男の言った「自分が少女の居場所を作ってやる。神がいるのはここだけじゃないんだ」
という言葉を信じて初めて外に出る。というか教会を脱走する。

殺風景な教会と違って、外に広がっていたのは風にそよぐ美しい花と木々。
感動して目に輝きを取り戻し、男の言葉を思っている少女の笑顔でFIN。



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【後味の悪い話】味噌汁の味



75 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/17(金) 18:53:55
ショートショートの広場から。
「味噌汁の味」
姑が死んで舅の世話をしている嫁A子。
しかし舅は味噌汁の味が違う、なぜ同じ調味料を使っているはずなのに
同じ味に作れないのだ、と毎日A子を責め立てA子は疲れ果ててしまう。
そんなある日ふと台所の片隅にある殺虫剤に目が止まった。
(人と虫では大きさが違うし、まさか死ぬことは無いだろう。
そう、ただのささやかな反抗・・・)
そしてA子はシュッと舅のお椀に殺虫剤を混ぜ入れた。
いつものように味噌汁を飲んだ舅は
「A子さん・・・あんた、やったな・・・」
A子は殺虫剤を入れたのがばれたのだと冷やりとした。が、舅は続けてこう言った。
「とうとうやったな、私の求めていた味はこれだ!
 亡くなった妻の作る味噌汁とまったく同じ味だ!」

ある意味スッキリ?w

76 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/17(金) 18:57:27
>>75
そんな味噌汁を飲んでるのに、姑より長生きしたのかw



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【後味の悪い話】おさる日記(和田誠)



73 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/17(金) 18:05:06
児童書の「おさる日記」。タイトルうろ覚え。作家は忘れた。

主人公の「ぼく」は、長期航海から帰ってきた船員のおとうさんに
お土産として小さいおさるをもらい、「もんきち」と名付けて飼い始める。
「おさる日記」は「ぼく」の書く観察日記。
もんきちは、どんどん人間と同じことができるようになり、
やがて毛が抜けて見た目も人間の男の子になってしまう。
もんきちは、「ぼく」の弟になるんだけれど、
ある日「ぼく」はおとうさんとおかあさんの話を偶然聞いてしまう。

「変なこともあるものねえ」
「おさるが人間になるなんてなあ」
「しかも同じことが2回も起こるなんて」

ここで、「おさる日記」が「おさるを観察してつけた日記」から
「おさる(=ぼく)が書いた日記」っていう意味になる。

なんでこんなのが児童書なのかなあ、と思った遠い昔・・・・。



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【後味の悪い話】わがパキーネ(眉村卓)


67 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/17(金) 12:47:20
昔読んだ眉村卓のSF短編。タイトルは失念。
宇宙人と親交を深めるため、異星間のホームステイのような事が行われている未来。
主人公の地球人青年は、ある星の女性を自宅に迎える事になる。
不幸にも、彼女は青年が吐き気がするほど嫌悪を感じるタイプの外見を持っていた。
ピンクでブヨブヨと太り、声も言葉も耳障り。気が狂いそうになる青年。
だが、彼女は優しくて頭が良く、知性的ですばらしい人格の持ち主だった。
青年もそれを次第に理解する。少しでも彼女の外見が好みにならないものかと、
青年はある時から、彼女の食べ物にこっそりヤセ薬を入れるようになった。
異星人には有害かも知れなかったが、誘惑を抑えられなかったのだ。
これで外見が好みになってくれたら、彼女は青年の理想のひとだった。
効果はてきめんのようだった。彼女は日ごとにスマートに、美しくなっていった。
…だがステイの期間が終わり、彼女は帰ることになった。

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【後味の悪い話】おかざき真理



65 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/17(金) 10:26:50
タイトルは忘れてしまったのだけど、
おかざき真理という人の漫画の中にあった、短編。

別れ間近のカップルがいる。すれ違いと喧嘩ばかりで、
言いたい事も伝わらず、相手の事が分からない。
それでも別れたくない彼女と、完全に愛が冷めた風の彼。
ある日、二人はドライブ(だったとおもう)に行く。
彼はそこで別れを切り出すつもりだ。

しかし、そこで突っ込んできた車と衝突事故を起こしてしまう。
(ここでぶつかった相手は、ピエロ風の男の運転する車で、
彼女の内面や心情を汲み取っている相手のように描かれている)
この事故で、彼は言葉を失い、彼女は聴覚を失った。
伝える言葉も言えず、聞きたい声も聞こえなくなった二人だが、
今は喧嘩もなく、すれ違いも無い。
彼女は彼の声になり、彼は彼女の耳になる。
やっと幸せを手に入れた。

という話。局所的に見ると幸せなのかもしれないが、
なんとももうモヤモヤが収まらない話だった。

66 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/17(金) 11:50:16
>>65
おかざき真理の短編はそういう感じの多いな。好きだけど。
女のエゴみたいなものを現しているんじゃないかと思う。



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【後味の悪い話】ファイナル・デッドコースター


49 名前:1/3 投稿日:2006/02/16(木) 15:37:33
映画「Final Destination3」
1と2は見てないので内容らしい内容を全然知らずに見ました。
ひたすら人が死んでいくだけなんですが、長くなってしまってすいません。
——————————————————–
主人公(A)は彼氏と友達カップルと一緒に(地元のお祭り?のような)遊園地でダブルデート。
その時にデジカメで色んなものを撮影していくが、なんだか気味の悪いものを感じる。
4人で怖い系のジェットコースターに乗ることになった時も、気味の悪さを特に感じてあまり乗り気ではなかった。
こ席はコインで決めたので彼氏と女友達は一番前へ。Aともう一人の男(B)が後方へ。
何となく写真を撮った瞬間、カメラはダメだと注意される。
そしてジェットコースターは発進していく。しかし、途中になってジェットコースターが故障(事故的なものもあり)する。
セーフティーバーが外れ吹っ飛ばされていく人、回転の場所に差し掛かり落ちていく人。
Aの周りの人が全て死んでいった瞬間、場面はいきなりカメラについて注意された場面に戻った。
今までの事は全てAの頭の中の出来事だったのだ。
しかしこれは予知夢?のようなものだと思い、Aは取り乱してジェットコースターから降りてしまう。
Aの乗っていた車両(?)の人も一旦降ろされるが、彼氏らが乗っている前の車両の人たちは降ろされない。
ちなみにAと降ろされたメンバーは2人のギャルとそのストーカーまがい?の男(D)と黒人のマッチョ(E)とカップル(F)。
Aが発進してはダメだと訴えると従業員に外に出されてしまい、その間に残された人たちは発進してしまう。
外に出された瞬間、目にしたものはジェットコースターから落ちてくる人々だった・・・

場面は一転して、Aと一緒にジェットコースターを降ろされて命が助かった中の2人のギャルが日サロにいく場面。
ちなみに2人は主人公と同じ学校で、尚且つ遊園地で主人公に写真を撮られていた。
機械に入る2人。しかし勝手に室内の温度やらを勝手にいじったり、飲み物を持ち込んだため機械がオーバーヒート。
運悪く、2つの機械の間に物がはさまって2つとも蓋が開かなくなる。
焼けていく2人の横で鳴っている携帯、着信は写真と死の関連性を感じたAからだった。



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【後味の悪い話】アンネ・フリークス(小手川ゆあ)



28 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/16(木) 01:38:17
アンネ・フリークスっていう漫画のラストが狙ってるだろってくらい後味悪い

革青社というカルト団体が内部分裂を起こし、3人の子供は大人に連れられ逃げ出す。
なにも知らずに育ったみつば少年は、血の繋がらない大人たちを実の父と姉だと思って普通に生きていた。
同じくなにも知らないゆり少年は、実母と性関係を持ち、心中を拒んで母を見殺しにした。
少女・あんなは青年・萌に連れられ裏の世界に育ち、殺人が趣味な危ない人になる。
3人とも革青社の幹部だった男たちの子供。その事情を知っているのはあんなだけ。

幹部の子供である子供たちを保護しようとする革青社の生き残りたち。
(あんなは追ってくる人々を殺しすぎて命を狙われている)
内部から狂った団体を破壊しようと、心を許したふりをして潜入するみつばとゆり。
それがばれ、捕らえられたみつばは首を吊らされる。
医師の萌が助けたので命は助かった。萌は革青社の者に殺される。

なんとか逃げ出すゆり。あんなとはいい感じな仲になる。
みつばは植物状態で、もしかしたら一生目覚めないかもしれないらしい。
子持ち刑事の生野は、犯罪者の更正を第1に考える人で、
あんなたちに貴方はやり直せるわと説得するが、あんなに負傷させられる。
「あなたしと一緒に来たいならこいつ殺して」ゆりは生野の首を切る。
生野は息子の顔を思い出しながら絶命。

新しいターゲットを見つけてゴツイ銃を抱えてはしゃぐあんな。
ゆりは生野を殺した罪悪感に苦しんでいたが、あんなの顔にそんな事も忘れられた。
獲物を狙うあんなの顔はいきいきとして魅力的。そんなあんなを見ているのが好きだ。
あんなとゆりが手を繋ぎ「僕はいま幸せだ」で話が終わる

人殺しに加担してしまったものの元々は明るく元気な関西弁少年だったみつばが植物状態のままで、
ひたすら母性愛をもってゆりたちに憐憫の情を抱いていた生野がぬっ殺されて、
あんなたちに射殺許可まで出ちゃって、それで幸せとか言っちゃう展開が衝撃的だった。
警視だかなんだかの人が、あんなは容姿で男をとりこにさせるが弾避け程度にしか見てなくて
今のが駄目になったら次を探すだけの奴だとか言うところがあって、
ゆりもそのうち死ぬのかなーとか想像すると、もう



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【後味の悪い話】アニメ版ムーミンで



27 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/16(木) 01:13:09
うろ覚えですがアニメ版ムーミンでの話。
ある日ムーミン谷を海底火山の噴火による津波が襲い、谷全体が水の底になってしまう。
そんな話(3話連続だった)の中のエピソードで、
スナフキンがある金持ちおばさんの家の庭に忍び込む。
たまたま居合わせたミーが、何するのかと聞くと、この庭に捕らわれた子供達を助けるんだと言う。
子供達は(たしか)孤児で、庭の中にある周りを外に出られないように細工された砂場で過ごしている。
何故捕らわれていたかは忘れたが、ともかくその子供達を救い出すスナフキン。
と、そこまではいいが、おばさんの庭から逃れ、ある丘の森の中でこれからは自由にするといいと言う。
そう言われてもどうすればいいのか戸惑う子供達。
シラネとばかりに子供達に背を向けてどこかへ去るスナフキンとミー

頼まれてもいないのに、気にくわないからと子供達を助け、その後はほったらかしな
自分勝手で無責任なスナフキンの態度に驚愕したのと、
子供達のその後を思うともやもやして後味悪くて・・・・・・・
原作はともかく、アニメ版はほのぼのとしたイメージしか無かった自分には
何とも忘れられない話になりました。



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【後味の悪い話】愛の墓標(関よしみ)



15 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/16(木) 00:28:19
作者・タイトルは失念したが、小学生の頃に読んだ漫画。
短編のホラー漫画を集めたホラー雑誌の中の一編だったような気がする。

主人公はごくごく平凡な女子高生。母子家庭だったのであまり贅沢な暮らしぶりではなかったが、
女手ひとつで育ててくれた大好きな母と、将来はプロサッカー選手を夢見るサッカー部のエースの
彼氏がいたので、女の子は平凡ながら幸せな毎日を送っていた。
そんなある日、女の子は郵便受けに入っていた一枚のチラシを目にする。
「優勝者には5億円(?ここらへん曖昧。とにかく法外な額だった。仮に5億にしとく)の賞金!
 会場は豪華客船、もちろん参加費は無料です。貴方が一番大切に想う相手とペアを組み、ゲームに参加してください。」
とあった。
これを見て、女の子の母親は”あまりにも怪しすぎる”と眉を顰めたが、女の子は
「この優勝賞金が手に入れば、お母さんを楽させてあげられる。親孝行が出来る。
 それに、彼氏の留学費用も…」
と、母親の制止を振り切って彼氏と一緒に参加を決意。
当日会場へ行ってみると、女の子と彼氏はうじゃうじゃと混み合う人ごみの中に友人や知り合い、
担任の先生を見つけた。友人たちはそれぞれ友人同士、恋人同士、親子でペアを組んでいて、
担任の先生(女性)は旦那さんと一緒に参加していた。
ゲームを始める前に、参加者はまずアンケートを書かされる。
自分自身の誕生日、血液型、はては今朝食べた朝食まで、多彩な質問に答える参加者たち。
その中に、【ペアを組んだ相手以外に、貴方が大切に思う人物】という質問があり、
女の子はそれに”母親”と書いた。

最初のゲームは【どれほど詳しくペアの相手のことを知っているか?】という内容のもので、
お互いの誕生日や血液型などを各々が質問される。そんな中、ついに最初の脱落者が。



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【後味の悪い話】初つばめ(藤沢周平)



8 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/16(木) 00:14:14
藤沢周平の短編。
父親を早くになくし、病弱の母と幼い弟を抱えた主人公。
まだ14、15だったが、母の薬代と弟を育てるために茶屋に売られていく。
男を取らされることもあったが、母と弟を養うには金がいる。
結婚したいと言ってくれた男もいたが、涙を呑んで堅気の男に別れを告げた。
主人公は家族のために底辺の生活に耐えていた。

成長した弟は勤め先を見つけ、それからはパッタリ会わなくなった。
堅気の仕事に就いた弟に迷惑を掛けないためにも、主人公は仕事を変えた。
いつか弟が独り立ちする日のために、わずかな稼ぎから金を貯めている。
弟が店を持つこと、それだけが今の楽しみだった。

弟は真面目な働きっぷりが買われ、大きな店の主人の目に留まる。
一人娘との祝言が決まった。
彼女と一緒に結婚の挨拶に来ると聞いて、主人公は張り切る。
滅多にないご馳走を揃え、その日だけは仕事休んで家を整える。



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【後味の悪い話】世にも奇妙な物語「ハイ・ヌーン」



971 名前:人形細工 ◆vESY7K4lxQ 投稿日:2006/02/16(木) 12:19:52
世にも奇妙な物語の「ハイヌーン」
ある夏の暑い日、とある定食屋に一人の男が(たしか)親子丼を頼む。
しばらくして注文した親子丼がくると男は普通にたいらげ、次のメニューも注文する。
しばらくすると、その注文した食べ物が届くが、男はまたもそれをたやすくたいらげる。
そしてまた別のものを注文する。
始めは誰も気に留めなかったが、注文を繰り返すにつれて徐々にみんなが注目しはじめる。
何が目的かは知らないが、男はただ黙々と食べ続ける。
唯一わかることは、男の頼む順番が、壁に書かれてるメニューの順番と同じということだけだ。
壁のメニューをほとんど食べおわる頃には、食堂にはその男以外に食を進めるものはいなかった。
みんな、ただじっと男の食事を見続けていた。
あと4つ・・・あと3つ・・・あと2つ・・・あと1つ。ついにラストだ。
始めは訝しげに見てた大衆の目も、今や希望の眼差しにかわっている。
皆、固唾を飲み込んで、最後の料理が減るのを見つめている。
パクリ。パクリ。パクリ。パクリ。
ついにあと一口だ。
最後の一口を前にしても男の口は止まることを知らない。
パクリ。
たった今、ついにこの男の腹にこの食堂のすべてが収められた。
観客は騒めき立ち、店主は感極まって男に駆け寄った!
皆がはやしたて、店主が感謝する中、男は静かに口を開いた。
「親子丼」

ってな話なんですが、男の目的もいつまで食うかもわからずじまいで後味悪かった。

972 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/16(木) 12:37:05
↑確か玉置宏治で、食べ終わらなかったのは
BGMの様に流れてた高校野球が延長戦に
入ったからだと思う。
後味悪ってより、何?それ? って感じの話だった。

973 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/16(木) 13:33:22
>>971
文章で見ると妙にシュールで笑えるんだがw
映像ではもっと不気味な感じだったのかな。

974 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/16(木) 13:38:37
俺も>>971見たことあるなあ。

なんか、淡々としてて後味悪くはなかったな。
最後のオチで面食らった感じ

975 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/16(木) 13:48:05
映像で見たけど笑えたけどなぁ。



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【後味の悪い話】シンパシー・フラワーズ(石田敦子)


947 名前:1/2 投稿日:2006/02/15(水) 21:06:52
今日読んだ「シンパシー・フラワーズ」って漫画が後味悪かった。
作者は石田敦子。このスレでは出てないようだけど
去年の作品だから既出かも。だったらゴメン。

主人公は小学生の時、好きだった女の子が援交してたことを知って以来
女性が怖くなり、大学でやっとできた恋人ともセックスできない。
(いざ入れようとすると萎えてしまう)
そんなある日、サークルの合コンで好きだった女の子と偶然再会する。
昔とはまるで違う清楚な雰囲気の美人になった彼女と話しながら、
主人公は小学生の頃のことを思い出す。

(ここから回想)
小学生の頃、彼女はいつも独りで、いじめにあっていた。
それでも平気な顔をしていて一匹狼という感じの娘だったが、
学校帰りには毎日川原で長いこと花を探していた。
それを見ていた主人公は、自分だけが知っている彼女の優しい一面に惹かれ、
塾の帰りにも彼女の家の前を通って帰っていた。

ある日、塾の先生に花をもらった主人公は彼女にプレゼントしようと
いつものように帰りに家の前を通るが、彼女の姿は見えない。
そこへ帰りが遅いのを心配した母からのポケベルが鳴り、あわてて近道を通ると
彼女が男とホテルから出てくるところに出くわしてしまう。
真っ赤になりながらも、こんなとこに入っちゃだめなんじゃないの?と
なんとか聞いた主人公に彼女はにやりと笑って言った。
「自分は大人になったらこんなとこに来るようなことはしない。
ばばあがセックスなんか汚い。今のうちにたくさんして、
20歳になったらもう一生しない。おばはんになってあんなことするのは気持ち悪い」
そして、さっきの男以外とも何人も何回もしたと言う。
主人公はそれを聞いて嘔吐し、強烈に「怖い」と感じるのだった。
(回想終わり)



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【後味の悪い話】マドモアゼル

945 名前:1/2 投稿日:2006/02/15(水) 20:43:24
映画話が出たので便乗。
「マドモアゼル」
トニー・リチャードソン監督 ジャンヌ・モロー主演

30代後半で独身の孤独な女教師(ジャンヌ・モロー)が、田舎の学校に赴任してくる。
勉強熱心な彼女は、村の人たちにもとても評判がいい。
日曜ごとに山の公園に行って読書をする彼女を尊敬していた。

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【後味の悪い話】名作フランス映画「恐怖の報酬」



938 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/15(水) 18:25:48
超有名映画だから絶対既出だとは思うけど、
名作フランス映画「恐怖の報酬」。ラスト一分でいきなり超鬱展開。
場所は中南米、流れ者が行き着く貧民街。いきる目的を失ったごろつきがごろごろ。
主人公マリオもその一人。
遠く離れた石油採掘所で火災が発生。
その火を消し止めるために大量の爆薬、ニトログリセリンをその貧民街から運搬することに。
もちろんちょっと衝撃を与えれば大爆発。
でも報酬は莫大。多くの志願者の中から主人公を含む4人が選ばれた。
(関係ないがそのうちの一人がルイージっていうんだよね。偶然か?)
道中数々の困難にみまわれる。(それがこの映画の見せ場なんだけど割愛)
そして生きて現場に到着できたのはマリオただ独り。
報酬を手にしたマリオは恋人の待つ街へトラックを走らせる。
これでやっとあの街から抜け出せる。恋人と新しい生活が始まると喜び勇みながら。
だが急ぐあまりにハンドル操作をあやまってがけから転落あぼーん。
くるときにはニトロつんで慎重に運転してたから、大丈夫だったのだ・・・

映画の終盤「あーハッピーエンドでよかったな。」と思ってた途端にこのラストで唖然。
でも映画自体はハラハラドキドキですごく面白い。おすすめ。

939 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/15(水) 18:45:51
>>938
大役を果たして一躍ヒーローになっても、
ゴロツキ時代に染みついた運転の荒さが原因で自滅するのか。
うんうん、後味悪いね。

940 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/15(水) 19:16:14
>>938
いいね。
ラスト数分でハッピーエンドが一転ってのは、
後味の悪い話の基本かもな。



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【後味の悪い話】マンガ『白鯨』


918 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/15(水) 16:04:15
メジャーすぎるけど、子供のころマンガで読んだ『白鯨』。
鯨に片足を奪われた捕鯨船船長は、モビィ・ディックとよばれる
その巨大鯨に復讐を誓う。
集められた船員たちは狂気じみた船長にたじろぐものの、船長の熱気と
鯨にかけられた賞金に心奪われ一致団結、航海を開始する。

こんな感じのストーリー。
ラストは巨大な鯨との決戦になるんだけど、そこで船長以下船員たちは
ほぼ全滅、生き残ったのはただ一人だけ(物語の語り部的なやつ)。

ラストに向かうまでの展開もかなり陰惨な感じで、
船員たちはとにかく欲に眼がくらみ、復讐鬼と化した船長は
一部のまともな船員の意見(無謀だ、とか)にも耳をかたむけない。
大冒険活劇を期待して読んでいたので「何これ?」となったよ。



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【後味の悪い話】母親は弟不憫さのあまり、兄に愛情を注げず、無関心。



853 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/15(水) 00:03:57
昔図書館で借りた本が最強に後味悪かった。
作者もタイトルも思い出せないんだが。

——————————————
将軍に双子が生まれるが、不吉として弟は川に流される。
兄は何も知らずに育つが、母親は弟不憫さのあまり、兄に愛情を注げず、無関心。

淋しく感じながらも素直に育った兄は、ある日、出先で
自分にそっくりな女装の少年に出会う。
実は、彼こそ川に流された弟だった。
が、兄は気づかない。弟は、相手が兄であることを知っている。
実は、地主の屋敷で大事に育てられているかに見えて、
屋敷中の人から性的虐待にあいながら育った弟は、
いつか兄と入れ替われる日を望んでいた。

854 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/15(水) 00:04:31
兄のお付の女官は、その弟に同情して、兄を手にかける決意をする。
兄は、「弟がいることすら知らなかった。それでも罪になるのか」と
彼女に訴え、泣きながら死んでゆく。
弟は兄と入れ替わって城へ戻り、母親に甘えたい放題甘える。
母親も、何か様子の違う彼に、不思議と愛情を覚えて可愛がるようになる。
ここで、地主の館のそばの森で、兄の死体が腐ってゆく描写。

改めて兄のほうに同情を覚え、ひそかに後悔もした女官は、
地主の館から姫を向かえ、将軍となった弟に輿入れさせる。
その姫は、弟を性的虐待した女の娘で、弟の種。ようするに弟の娘。
弟が、知らずに近親相姦のタブーを犯してしまうことを思って、
満足を覚える女官。で、ジ・エンド。

——————————————

救いのない兄が可哀相なのと、
女官が何の痛い目も見ないで終わるのにむかついて、
読んだ日は一日気分が悪かった。



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【後味の悪い話】エイプリルフール



843 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/14(火) 22:18:07
3月が終わったばかりの、ある寒い夜のことだ。
ある男が、分娩室の前で祈りを捧げていた。
男:「神様、どうか妻とわが子を助けてください」
男の妻は生まれつき体が弱く、出産に耐えられないため帝王切開を選んだが、
それでも命さえ危険であった。
妻と、エイプリルと名づけたまだ見ぬ我が子の無事を祈って・・・
その時、分娩室のドアが開いた。
医者:「極めて難しい手術でしたが、お子さんも、奥様も、良好な状態です。
    おめでとうございます」
男は喜びに涙を流し、分娩室に駆け込んだ。
が、そこにいたのは手術台の上で血まみれで絶命した妻と、床に落ちて死んだ我が子だった。
背後で医者が叫んだ。
医者:「エイプリルフール!!」



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【後味の悪い話】毒蛾館(楳図かずお)


823 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/14(火) 18:08:09
楳図かずおの貸本時代の短篇集「少年探偵・岬一郎」を読んだんだが、
その中の「毒蛾館」てのが後味悪かった。
少年(キャラ的には青年)探偵の岬は、ある日、道で倒れていた老婆を助ける。
彼女が向かっていたのは、「毒蛾館」。
それは、毒蛾がたくさんいる事から名付けられた廃墟の洋館だ。
老婆は長い白髪に乱れた着物で、一見、普通ではない。
何度も館に来ているらしく、蛾の毒で顔がみにくく腫れている。
岬が館まで老婆を運ぶと、老婆は、死んだ夫に会いに来たという。
夫はたった1本のローソクのために死に、今でもローソクの火を待っているという。
興味を持った岬は、夫がいるという「石の部屋」までついていく事にする。
途中の部屋や廊下は荒れ放題。白骨死体までころがっている。
その部屋は、地下の一番奥にあった。
老婆がガラガラと石の引き戸を開けると、
そこは六面を石壁にかこまれた、何の家具もない部屋。
だが、正面の壁の手前の床には、大きなロウのカタマリが見える。ロウソクが
何度も継ぎ足されたらしく、てっぺんでは短くなったロウソクが燃えている。
そしてそのすぐ左の床には、肘から先の白骨化した右手が落ちていた。
老婆は、持ってきたロウソクを新たに継ぎ足すと、昔語りを始める。



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【後味の悪い話】十二国記(小野不由美)



822 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/14(火) 17:47:16
上の方で出たラノベ『十二国記』の後味悪い話し。
主人公の女子高生・陽子が異世界『十二国』へ行って色々やる物語なんだけど、
陽子がいなくなった後、日本にいる陽子の周りにいた人達の反応が後味悪い。

陽子はとても「良い子」だった。横暴な父親には絶対逆らわないし、
イジメっ子な級友と上手く折り合いをつけてイジメに加わらないようにしている。
担任も「髪が生まれつき茶色い事」を除けば、成績優秀な優等生だと思っている。

陽子は金髪の男・景麒に学校から連れ去られる格好で『失踪後』した。
『見たいと願う光景を写す宝』を使って、陽子は懐かしい故郷の様子を垣間見るが…
父親:「帰らないのは死んでる証拠。「不良と家出した」と人に知られたくない」探そうともしない。
母親:「良い子のフリで親を騙していた。信じた私が馬鹿だった」娘を信じられない。
級友:「優等生ぶってて嫌い」「宿題見せて欲しいから帰ってきて~」そもそも友達ではないらしい。
担任:「優等生は楽で良いが、素行に少々問題のある生徒の方が可愛い」そういうものですか。
イジメられっ子:「シカトしてる加害者のくせに、善人面する卑怯者」いじめっ子より嫌われてる。

省略してるけど、周りの人間の言い分は、(父親以外)「それもそうだ」と納得できる内容。
「八方美人は嫌われる」「誰から見ても良い子なんて、おかしい」って事なんだろうけど、
自分なりに一生懸命生きてきた陽子が悲惨な評価を受けているのが、すごく後味悪い。

連れ去られた異世界で、罪人として追われ、人に裏切られ、魔物に襲われ、飢餓に苦しみ、
「帰りたい故郷の懐かしい人達の陽子に対するボロクソな評価」を知り、
半死半生の陽子が生きる意志を失って、行き倒れるところで上巻終了。

上下巻なのに、あまりに悲惨な陽子のせいで、上巻だけで脱落する読者がいるらしい。
下巻は上巻の描写が生きてくる展開の良質な話なだけに、後味が悪い。



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【後味の悪い話】建築探偵桜井京介の事件簿(篠田真由美)



817 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/14(火) 17:05:21
すまんすまん、んじゃその建築探偵で個人的に後味悪い話を。
主人公、桜井京介が大学生の時の事件。
トリックに関するネタバレがあるので注意されたし。

概要は省くが、推理物なんで当然不可解な殺人事件が、主人公の住んでいたアパートで起こる。
結局、トラウマだの過去のなにがしだのを調べて解決するが、そのトリックの一つが、
「広い隣家をつっきって、壁を登り、自室まで帰ってアリバイ工作」
これでだけでも、おいおいって話だが、そのトリックに主人公が気付いたのは、
壁を登った人物のセーターについていた、目視できるぐらいの白い粒。
壁に使われていた石が特殊で、気温が変わると浮き出てくると言う。
その頃、専門学校と言えど建築を専攻していた自分は、うへぁな気持ちになりながらも、
広い世の中そんな石があるのかもしれない、と少し自分に言い聞かせた。

しかし講師の一人が大学時代に、この石の有効活用を卒業論文で出したという話を聞く。(※その石と用途は自体は建築関係では有名)
勿論聞きに行ったさ、そして帰ってきた答えは、
「1年近く研究して、現地に何百回と行ったけどそんな事は無い」
と一蹴され、何言ってんだこいつって目で見られた。
現実世界の物語を書こうよ、とそれ以降の話は読んでいない。



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