【後味の悪い話】筒居康隆「毟りあい」

148 名前:本当にあった怖い名無し :2008/07/25(金) 18:18:15
筒居康隆「毟りあい」※グロ注意
ある日家に帰ると黒山の人だかりができていた。
何でも刑務所から脱獄した犯人が家に妻と子を人質にしてたてこもっているらしい。
マイクとフラッシュと野次馬達の好奇の目をかいくぐり、やっと警察のところまでたどり着く主人公。
しかし警察は「下手に動いて犯人を刺激して、何か起きたら責任がとれない」と及び腰だ。
「それなら僕が説得する。弁舌には自身があるし」と主人公は提案するが、
「やめといたほうがいい」と警察に一蹴される。
「犯人はあなたみたいなエリートサラリーマンを僻んでいる。
 余計、犯人を逆上させるだけだ」と暗い薄笑いを浮かべる刑事。
「エリートサラリーマンを僻んでいるのはお前だろうが」と思いつつ、
埒が明かないため犯人を説得してもらおうと、主人公は犯人の家族がいるアパートへと向かう。
アパートに着き、犯人の奥さんに説得してほしいと頼むが、
「あの人とはもう何の関係もない」と冷たく突き放される。
何かが切れてしまった主人公は、そのまま犯人の奥さんと子どもを人質にしてアパートに立てこもる。

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[ 2017/04/20 19:30 ] 筒井康隆 | TB(0) | CM(0)

【後味の悪い話】筒井康隆『遊歩道』

893 名前:3/3 投稿日:2008/06/20(金) 20:46:30
お詫びに、外れのない筒井の話でもしようか。
確かタイトルは『遊歩道』だったと思う、2頁くらいの作品。
パパとママと坊やが、モザイク模様の遊歩道を歩いてる。
坊やは「白イタイルダケ踏マナイト、黒ヲ踏ムト、落チテシマウ」と、
見立て遊びで歩いているから、パパとママから遅れてしまう。
急いでちょい遠めの白タイルへジャンプするも、届かず黒を踏む。
すると、坊やは本当に落ちる。その先は、虚無――
パパとママが振り返る。
「あれ、坊やは?」「今度はカクレンボかい?」
しかし、坊やはどこからも出てこなかった。

モザイクになったタイルとか、横断歩道とか、
自分の決めた踏み方で歩くのって、やったことない奴いないよなぁ。
こういう共感度の極めて高い恐怖を書かれると、
「怖い」ってのもあるけど「やられた!」って感想のほうが強いかも。

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[ 2017/03/07 22:10 ] 筒井康隆 | TB(0) | CM(0)

【後味の悪い話】筒井康隆「サチコちゃん」

334 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/08/06(月) 23:40:12
後味が悪いっていうか、小学の頃に図書館でかりた「眠れない夜に読む本(うろ覚え)」の一つから、
タイトル以上にうろ覚えな内容を。
(1/2)
主人公の女の子は、ある夜悪夢を見て目を覚ます。
部屋の中ではお母さんが針仕事をしていて、女の子は夢をみていたのだと安心する。
「どうしたの?」
女の子が起きたことに気づいて、母親は手を休めて女の子に尋ねる。
女の子と夢の内容が思い出せないことを伝えると、母親は後ろ手に隠した包丁で女の子を刺した。

が、それは夢で、女の子は再び目を覚ました。
悪夢同様、お母さんは針仕事をしている。
女の子は夢であったと知り、思わずお母さんに抱きついた。
「あらあら、どうしたの?」
「凄い怖い夢を見たの。お母さんが私を殺そうとする夢」
そう聞いて、お母さんはクスリと笑った。
そして
「包丁で殺すわけないじゃない」
そう言って、側に置いていた裁縫ハサミで女の子を刺した。

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[ 2016/10/08 22:10 ] 筒井康隆 | TB(0) | CM(0)

【後味の悪い話】筒井康隆「死にかた」

991 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/06(金) 10:55:13
筒井康隆「死にかた」
あるオフィスに鬼がやって来て 社員を金棒で次々に撲殺していく
社員たちは責任転嫁してみたり 鬼を無視して仕事に没頭してみたり
鬼を説得しようとしてみたり 色仕掛けで篭絡しようとしてみたり
俺じゃなくあいつを殺せと言ってみたりするが通じず次々と死んでゆく

最後に主人公が残る
主人公は震え 泣き 小便を垂れ流しながら「死にたくない 助けて」と
命乞いをする
すると 鬼の顔に初めて表情が表れる
「ほう 素直に命乞いをする奴は初めてだ」と 鬼
鬼が和らいだのをみて 助かった と思う主人公

鬼は言う「でも やっぱり殺すのだ」
そして金棒が振り下ろされる

・・・・・
まあ 筒井のこれ系の理不尽系短編は「後味がどうこう」より
素直に「はいここ笑うとこですよ」のような気もするな

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[ 2016/09/12 22:25 ] 筒井康隆 | TB(0) | CM(0)

【後味の悪い話】筒井康隆『火星探検』

52 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/06(金) 18:58:33
筒井康隆『火星探検』
主人公は火星探検隊の一員。シャトルの発射場に向かう電車の中で
少年時代の同級生や、近所のおじさんたちと再会する。
「あの腕白小僧が探検隊員だなんてねえ」
「ちょいと服を触らせとくれ」「ばあさん、服にばい菌がついちまうぜガハハ」
って感じで口々に褒めそやされ、激励されるが、
同級の栗原という男を見つけ、主人公はいやな予感に襲われる。
彼は絵のコンクールで主人公より上だったのを唯一の自慢にしているそうだ。
「日本は世論の関係で出発が遅れてしまった」という話が出たとき栗原が憎らしげに言う。
「今だって火星探検に反対してるやつは多いんだぜ」
「いくら技術が発展しようがこのあたりの家はウサギ小屋さ。
 火星探検には莫大な予算がついてるがな」
まずいことになったと思う主人公。栗原の言葉で周囲の雰囲気は一変した。
「結局は国家の威信のためだものなあ」「そんな金があるなら、養老院でも立ててほしいねえ」
「祝賀会、テレビで見たわよ。タレントにもててたわね。おいしい料理付きで」
「わたしのこと、ばい菌のかたまりだなんて言ったね」
「俺の弁当なんかキムチと煮ぬき卵だけなんだ。ローンでこれがあと十三年も」
主人公の弁解は無視される。

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[ 2016/09/11 21:25 ] 筒井康隆 | TB(0) | CM(0)


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